脳に余計な記憶をさせない | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

「暗記力」「記憶力」というのは、良くも悪くも人間の脳の評価をする一つの指標になっていると思います。
いわゆる「学校の勉強」は、結局のところ暗記力のある子がいい成績をとるシステムになっていたと思います。
もちろん、数学や物理など「計算力」や「論理的思考力」が問われる分野もあると思いますが、その数学や物理でさえ、問題の傾向を絞ってパターンを「暗記する」ことが受験での必勝法とされてきました。(少なくとも自分が学生だったころはそうでした

つまり日本の教育は、暗記力や記憶力を尊重する教育だったということになるかと思います。

しかし実際の世の中では、必ずしも暗記力や記憶力があればあるほどいいかというと、必ずしもそうではないような気がします。
結局現実の世の中では、学校の勉強でいうところの「カンニング」に当たる行為が、基本的に認められています。「メモ」を取ることも可能ですし、分からないことを即座にWebや本で調べることも可能です。
重要なのはむしろ、情報のひも付け能力、つまりどこを見れば必要な情報が得られるかをよく理解する、といったようなことであり、その情報そのものを丸暗記するのは大変な負担だと思います。

そんなことを昔からずっと考えていた自分は、「暗記」ということをあまり積極的にやりませんでした。
教師をやっていた時代にも、学生さん達に対して「これを丸暗記しなさい」という授業展開を避けてきました。
それよりも、「なぜそれがそうなるのか」「なぜそうする必然性があったのか」「それをどう活用すると有益なのか」を理解してもらうことを目標にしてきました。(それがうまく伝えられたかはいまだに疑問ですが。。)

そういう考え方は、少なくとも日本ではあまりメジャーではなかったと感じてきましたが、先日紹介した茂木健一郎先生の「脳を生かす仕事術」の中で、先生は「脳に余計なことを無理矢理記憶させて負担をかけるのは非効率的だ」というようなことをおっしゃっていました。


先生は日頃、PCをフル活用することで、自分の脳に対する負担を減らすようにして、その分もっと脳を使わなくてはできないようなことに集中するのだそうです。
細かいことをいちいち暗記しないでPCの中にメモしておくことで、脳がそれを覚えていなくてはならないという呪縛から解き放たれるのは合理的だと思います。

また、例えば「5分後に何かをしなくてはならない」というようなときに、脳を使ってその管理をすると、その5分間は脳は半分以上は「ああ後4分後だ」「あああと3分後だ」というように、そのことに意識が奪われてしまうので他のことに集中できなくなってしまいます。しかし、PCに5分後にアラートが立ち上がるなり、迷惑にならない音量でアラームが鳴るなどの設定しておけば、その5分間は脳は他のことに集中できます


したがって、脳には脳にしかできないようなこと、例えば新しいものを創作するとか、複雑な状況の中で様々なデータをもとに的確な判断をするとか、心を通わせるコミュニケーションをするとか、そういうことに集中させて、PCなどの道具でできることは道具を活用するようにするのが、賢い方法なのではないかと思います。