ニューヨークに遊びに行ったとき、一人で街をフラフラしていると、俗に言うゲットーな地域に紛れ込んでしまいました。

お世辞にも綺麗とは言えない、年季の入った高層集合住宅が立ち並ぶ中、大通りを目指して路地を歩き続けて行くと、目の前からステッキを片手に、スーツとハットをお洒落に着こなした老人が歩いて来ました。

彼は、私とすれ違う直前に立ち止まり、わざわざハットを脱いで、「こんにちは、レディー。
」と挨拶してくれたのです。

日本で経験したことのないそんな素敵な挨拶と、古びれた高層住宅群、スーツとハットの老人、現実ではないような不思議な気分で、異国で迷子もいいなと、記憶に残っています。