先に書いておきますが、私は不倫を肯定も否定もしない、道徳的観点からは悪いことだと認識しています。


その上で、乙武氏の別居報道に、この夫婦を追い込んだのは相手に対する思いやりの無い、スクープ主義のマスコミと道徳的に正しければ、他者を気遣うことなく追い込むマスコミに先導された人達なのではないかと思うのです。


不倫は当事者間の問題であり、それを問題として社会的制裁を当事者の誰かが求めるもので無ければ周囲が関わることではないプライベートな問題なのだと思うのです。


夫婦関係には、金銭的なものから性癖、食の好みなど、本能から煩悩に関するあらゆる問題が含まれており、道徳的に問題があるとしても、それが夫婦関係の継続を望む当事者にとって必要だということもあるのではないでしょうか?


事実、介護問題による殺人事件が報道されますが、そこには愛情を超えてしまう、絶望感や無力感があるのだと思うのです。


ここからは推測でしかないのですか、乙武氏の奥様が謝罪文を出したとき、私は奥様が知りながらも、見て見ぬ振りをしていたことから発せられた言葉ではないかと感じていました。


介助無くして生活できない乙武氏と二人だけでも大変であることは容易に想像出来、子育てに行き詰まる母親の話をよく耳にする中で、その二つをこなしていかなければならない人間が、自分自身が落ち着くために見て見ぬ振りをしていたとしたら・・・万が一、それを望み、それが親子を含めた家族を維持していく方法として選択していたとしたら、彼の家族を崩壊させたのは、無関係な人達の無自覚な悪意ということになるのではないでしょうか?


所詮、推測の話ですが、少なくとも私が知りうる中で、夫が大好きであるがある事情で性生活の出来なくなった奥様が、ご主人に家庭を壊さないことを条件に浮気を薦めていた話があります。


昔、CMで流行った「亭主元気で留守が良い」などというのも、その伏線にあたるものではないかと感じます。


不倫のように道徳的に間違っていたとしても、当事者が納得しているのであれば、当事者で無い者が関わるべきことではないと、私は思っています。