政権交代となり自公連立内閣が成立しての新年


様々な報道がされていますが、いい加減な報道が多いですね?


自民党が小選挙区で圧勝したのは、選挙制度のマジックによる勝利で比例での獲得票は前回と変わらないから、民意は認めていないのだと、毎日新聞の記事を鳥越さんが書かれていました。


確かに数字上はそうなのでしょうが、前回は民主党との一騎討ち状態だったのに対して、今回は政党数も多く票が割れたというのも現実で、単純な比較はできないと思うのですが、言い切っていました。


別に、自民党が全面的に信認されたとも思っていないし、当選した代議士の方々も、そのような自覚を持たれている中で、何が言いたいのだろうか?


自国を、自分達の手で守ろうと言うのは右傾化なのか?、憲法の見直しをすることは悪いことなのだろうか?基準や論点を明確にせずに、批判を繰り返し感情で物事を動かそうとすることは良い事なのか?疑問だらけである。


原発の是非を論点に選挙戦を動かそうとしていたようだが、結果的に票を集めることが出来たのは、脱原発でなかったのは一つの事実なのだが、選挙戦が終わった途端に脱原発でないのは原発推進だという決めつけで不安だけを煽っている報道。


原発推進に対する反省も含めて見直しも行うし、廃炉も否定しないが、再稼働も否定しない、白紙からであると発言しても、原発推進と報道される。


異常なのではないだろうか?


日本の電気料金が高い、化石燃料を高く買っているからだとか、価格に転嫁する前に無駄を無くせとか・・・一つも具体的な数字や方策を明示すること無く批判ばかり、猪瀬都知事は具体的な数字を出して、東電に迫ったでしょ?


3年半、無駄を無くすと言って、政権を担った人達が、どれだけの無駄をなくせたのか?実際、無駄だと言ったものの中に必要だったものが無かったのか、端的に無駄とは何を指すのか?何も具体的では無い。


無駄なはずの八ッ場ダムが、何故工事再開になったのか、止めた方が無駄だったからなのではないか?


赤字=無駄としてしまったら、地方の疲弊は止まらないし、病院一つまともに稼働せず、人の命が失われてしまう。


マスコミの言う無駄と、現実の無駄とのギャップがあったから、民主党政権下でも、無駄使いが減らせなかったのではないでしょうか?


長くなったけど、脱原発と政府が公言した瞬間に投機マネーは日本が輸入するであろう、原油、天然ガスに向かい高騰を煽る。


そんな単純な現実も見えずに、聞こえの良い事だけを訴えては何の解決にもならない。


外交も防衛も、カードゲームと同様手札が重要となるのですから、何でもあけすけにすれば良いはずは無い。


時には密談も必要となるのは、民間の交渉事も同じはず・・・・見せる所見せないところのバランスも重要である。


出来るかどうかも分らないまま発言した結果、交渉が頓挫した沖縄の基地問題を例に出すまでも無く、脱原発は道筋がついてから発言すべきもので、そのためのタイムスケジュールなど、今、簡単に作れるものではないということこそ報道すべきことなのではないだろうか?


中東で紛争が続いているなかで、エネルギーの安定供給の問題、廃炉への技術的課題、国内の原発もアメリカと密接な繋がりがあり独自の判断だけで決められないのは基地問題と同様に複雑な問題を孕んでいること、そのためにも現実的な時間軸で原発を減少させていこうということが、原発推進なのか?


しっかり、一人一人が見極めなければならないのではないでしょうか?


言うだけで、責任を取らない人のことは聞けないと、ハッキリ言わないと、反対と声を上げている人の意見ばかりが目立ってしまう世の中になってしまいますよ。