マレーシアで行われた。モトGP決勝レースで、グレッシーニ・ホンダ所属のシモンチェリ選手(24歳)が亡くなったのは、多くの方が、ブログで記事にされているので、皆さん御存知のことと思います。
WGPでは、1990年以降で4件目となる死亡事故だそうで、
93年スペインGP250予選で、スズキの若井伸之選手(25歳)
03年日本GPモトGP決勝で、ホンダの加藤大治郎選手(26歳)
昨年10年サンマリノGPモト”決勝で、スッターの富沢祥也選手(19歳)
と、3人の日本人が亡くなっていたんですね。
私自身、2輪にも多少の興味があるので、3人の名前と、亡くなったことは覚えていましたが、日本人ライダーばかりだったとは、シモンチェリ選手の訃報で、改めて知りました。
選手が亡くなると、良く「悪夢」という表現が使われますが、WGPの悪夢は、日本人としては、突出した悪夢であったのですね。
先週のインディでの、ダン・ウェルドン選手に続いての悪夢であり、前日の22日にはアメリカ、フロリダ州セントピーターズパークで、同選手の追悼式が行われ、母国イギリス、現地アメリカでは、特に深い悲しみ包まれる人の多かったことは、想像に難くないと思われます。
その翌日の悲劇、シモンチェリ選手の母国イタリアでの悲しみ、そして、モータースポーツの華やかさの裏面にある怖さを、改めて思い知った日でもありました。
どれほどの安全策を講じても、速さを求める競技である以上、速さに比例して危険度は増していく、それは機材をを使って競技であれば、人間の能力ではカバーしきれないものとなる。
ウィンタースポーツ、エアレース、パワーボートに競馬もかな?(馬は機材ではありませんが・・・)など、モータースポーツに限らず、その危険を孕んだ競技は数多く存在し、それでも人は速さを追い求め、その姿に観客は喝采を送る。
危険を取りざたする以前に、人の持つ業のようなものを感じ、「仕方無いのかな・・・」と、思ってしまうのは、私だけなのかも知れませんね。
WGPの悪夢が、途切れることを祈ります。