トム・カサハラ (サンダーボルト・レーシングのチーフ・デザイナー)

風貌が、チビで小太りで猿顔のため、「オリバー」(当時、人間とチンパンジーの中間種だと話題になった、お猿さんの名前)と、マスコミにアダナされる。

性格は繊細にして緻密でありながら、剛胆な部分もある、かなりの変人。


78年モナコGPに、SV01改というシーズン3代目となるマシンがモナコに到着。トムは、近くに停まっていた、「ランチア・ストラトス」のナンバープレートを引き剥がし、マシンに装着し、ケンのドライブで自らの体をロールバーにロープで、サイドポンツーン上に固定して、公道に走り出る。


トム「ガソリンを20リッターしか積んでないから世界一安全な車だ」

(燃えなければ安全とも言えるくらい、クラッシュ=炎上の時代でした。)


パトカーに止められ、トム「この車はランチア・ストラトスだ」と、言い張る。ケンがF1ドライバーであることが分かると警官が、

「盗難車かと思いまして、どうぞドライブを続けてください。我々、モナコ国民は赤ん坊の時からGPマシンの爆音を子守歌がわりに育ったので、このランチア・ストラトスぐらいで驚く人間などおりません」

と、無罪放免。


荒唐無稽で、あり得ない話なですけど、本物のF1が遠い存在だった私には、毎年、自分の住んでる所をGPマシンが走っていると、本当に慣れちゃうのかもと、想像していました。


その後、モナコ国民は、基本お金持ちで、GPシーズンは自宅を有料でレンタルして、ニース等の避暑地に旅行に行ったり、世界中のお友達を招待して、自宅や船上でパーティを開く等、自分達とはかけ離れた人達が住んでいると知り「村上もとかの嘘つき」と、思ったりしたものです。


雑学?ですが、モナコのトンネル出口の上にマンションがあり、そこには、ウォーキングデューク更家氏がお住まいで、フジの中継の時にテラスに大勢で隠れて、出口が写った瞬間にみんなで顔を出して大騒ぎして、中継に写り込んだら、翌年から、カメラアングルをテラスが下で切られて、画面上に映らなくなったと、あるTVで、カミングアウトしていました。