義父のアパートは決まったものの、義姉からの写真だけでは分からないことも多く、義姉に聞いてもなしのつぶてだった。

義父は「今度、アパート見に行ってみようかな。」とつぶやいた。

 

「そうだね。それがいい。」

 

私も旦那も義姉を通してのやりとりにうんざりしていたので、賛成した。

義父は、自ら不動産会社に電話をして、もう一度内覧することをお願いした。

 

私はインターネットに掲載されていた間取り図を印刷して義父に渡し、不動産会社にも「義父が一人で内覧に行く予定なので、よろしくお願いします。」とメールを送っておいた。

 

内覧当日、義父がアパートを見に来ると誰かから聞きつけた義姉は、

「じぃじ、こっちに来るの!?」

と驚いたLINEを送ってきた。

 

義姉は、不動産会社への行き方とか分かるのか心配していたが、自分が何もしないせいで義父がこのような行動しているとはちっとも思ってなさそうだった。

 

本当は2か月後くらいに引越をしたかったが、この辺は工事現場で働く人が短期で契約をすることが多いので、2か月後に空いている確証はないと言われ、仕方なく翌月末引渡で契約することにした。