義実家の生活口座は複数にまたがっており、あちこちの口座から引落がなされていた。(⇒その時の記事はこちら

義母はそれらの通帳のお金をせっせと移動させていたが、そんな面倒なことをやる人はもういなし、やる必要もないと思っている。

 

引っ越し先の周辺には、今、年金が入金されている銀行のATMがないので、生活口座自体見直す必要があった。

義姉にどこの銀行が一番便利なのかを聞くと、とある地方銀行を指定された。

 

その地方銀行は義父の家の近くにも支店があったので、早速出向くことにした。

ロビー係のおばさんに用件を訪ねられ、「口座開設がしたい」と言うと、「口座開設は予約制。今日はもう予約でいっぱい」と断られてしまった。

 

大体、こういう所に来るときは、前もってホームページを確認する習慣があったのに、最近忙しすぎてすっかり忘れていた。

コロナのせいで、銀行の手続きすら予約制の時代になったんだった。

 

ロビー係のおばさんがさらに「なぜ口座開設がしたいのか」と聞いてきた。

私は正直に「引越先に今使っている銀行のATMがないから」と答えると、「それなら、引越してから近くの支店で作れ」と言われた。

 

それだと、口座振替の変更の手続きが引っ越してからでないとできなくなってしまう。

こんな面倒なことを義姉がやってくれるなんて到底思えない。

 

私は「なぜダメなのか」と食い下がると、そのおばさんは「口座開設店でないとできない取引が色々ある」と言ってきた。

実は私は結婚前、銀行関係の仕事をしていたので、そんな取引がないことくらい知っている。

「色々な取引ってなんですか?」と聞くと、「色々です」とおばさんは答えた。

 

そうなると、この銀行に口座を持っている人は全員、引越のたびに解約して、最寄の支店に口座を開設しないといけなくなる。

もちろんそんなことはあるはずもなく、明らかにわかる嘘なのだ。

 

ま、とにかく嘘をついてでも口座開設はしてもらいたくないということが分かったので、もうこの銀行に用はなくなった。

 

義姉に口座開設できなかったというと、分かった風に「だろうねー」と答えてきた。

私は殺意を抑えて、生活口座はすでに保有しているゆうちょ銀行にすると伝え、せっせと引落銀行の変更手続きを進めていった。