幻肢痛
無いはずの手足が痛む・・・幻肢痛。ファントム・ペイン。
足を切断したはずなのに、爪先が激痛を感じたり。。。
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1週間くらい前のこと。
楽しくおしゃべりしてたのに、ふと、ダーリンの表情が曇った。
・・・というか、妙に真剣な顔になった。
「幻肢痛、俺にも関係あるからな・・・」
「いつ切断が必要になるか、分からないし。」
そのとき、テレビでは「幻肢痛」について放送されてました。
奇跡体験アンビリーバボー・・・の再放送。
「切断しちゃえば再発に悩まされることもないけど、、、」
「代わりに幻肢痛があるから、、、深刻なんだよねぇ。」
ダーリンが力なく笑う。
思い通りに動かない足。
ダーリンの苦しみを全て分かってあげることは出来ないけど、
見ていてとっても痛々しい。
あたしが出来ることって、そばにいて笑いかけてあげること、
ダーリンの気を紛らわしてあげること、それと、
ダーリンのネガティブなところを笑い飛ばしてあげること・・・
それくらいしか思い浮かばないけど、笑えない。
涙が出てきちゃう。
ダーリンの前ではもう泣かない、って決めたのに。
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食い入るようにテレビに見入るダーリンと、
そんなダーリンの横顔を見つめるあたし。
ダーリン、自分でも調べたりしてたんだって、幻肢痛のこと。
あたし、考えたこともなかったよ。いっぱい悩んでたんだね。
未だ最新の医療技術でも解明されてない幻肢痛。
原因は不明。治療法も不明。脳の不思議。
「幻」だから、鎮痛剤も効かないんだって。
番組では、鏡を使った治療法が紹介されていて。
ダーリンは一生懸命、一言も漏らさないように聞いていた。
自暴自棄になることなく病気と真剣に向き合うダーリンのこと、
心からすごいと思います。尊敬してます。