母の闘病記録 その4 | いぬっち水彩

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 今年の初め。抗がん剤治療を終え、経過観察も良好な母。6月に地元の病院への転院を希望し、紹介状を書いてもらっている最中。

 突然、目の異常と頭痛を訴えた母。目を見ると、左目が外斜視になっていましたので、すぐに転院する予定の地元の総合病院に連れて行きました。

 検査の結果、脳梗塞などの病気ではないとのことで、痛みを和らげる薬が処方され、1ヶ月様子を見ることに。それが6月の初め。

ところが、6月の半ばをすぎた頃から日に日に体調が悪くなっていく母。

 しかし病院嫌いの母は、「病院へ連れていくから行こう!」と言っても行こうとしなくて、困っていた矢先、6月27日深夜0時すぎ。シャワーを浴びて脱衣所に出てきたところで、母は倒れました。

 意識はあるものの、動くことができない母。起きあげようとしても、胸が痛いと訴えて起こせないため、格闘すること約一時間。意識がだんだん薄れていっているようで、反応が薄くなったので救急車を呼ぶことに。

 運ばれた先は、転院予定だった病院。一時は意識もほぼ無い状態でしたが、適切な治療を受け翌日昼頃には何とか話せるまで回復した母。精密検査の結果、やはり、癌の再発でした。一年前と同じ肺に一つ、それに加え今回は脳転移も見られました。

先生の話しだと、抗がん剤治療をするにしても、肺にある癌細胞には効くだろうけど、脳には効きづらいとの事で、抗がん剤治療をするにしても、しないにしても、余命は一ヶ月との診断でした。

 私たち家族は、それでも抗がん剤治療をさせるのか、痛みを少しでも和らげる緩和ケアを選ぶのか、苦しい選択を迫られました。

抗がん剤治療を選べば少しでも延命できるかもしれない。けど、最初の抗がん剤治療より強い薬を使う事になるから、母の今の体力で治療に耐えられるか分からない。

 家族が出した答えは…「一年間、抗がん剤治療を頑張ってきたから、もうあまり苦しませたくない。」でした。

 緩和ケア病棟に移動となる日。またも事件は起きました…。

それはまた、次のブログで。