結局それから半年弱
帰国して買い付けに行く直前
私の会社に彼女が来た
バーバリープローサムをまとって
満面の笑みで
隣には
車椅子にのって会釈する
彼女の息子
生きてると
たまに奇跡とかいうことに直面することがある
医者ではないから説明はできないけど
確かに彼女の息子は微笑んでいる
今は筋力のトレーニング中とのこと
「今日は私も勝者になりにきたわ」
彼女が微笑んでる
彼女の使用人が持つケース
彼女の自家用車に乗って
とあるホテルの最上階の部屋へ
ほどよく柔らかいじゅうたんに
慣れないパンプスで歩くからかしら
クラクラするのは
「もう少し肩の力をおとして、リラックス」
彼女は微笑む
と言われても
あれから数日後に
彼女の息子は目を覚ました
それから1ヵ月後くらいのち
別宅で家族4人で過ごしたという
もう1人の息子と
あの日
パーティーで運命的な再会をはたした男性と
彼女は数日前に再婚をした
「あなたに受け取って欲しいの」
私の目の前に出されたのは
ロンドンで行われるバーバリープローサムのVIPパーティーの招待状
ミラノコレクションのファースト席(一番前)の席の招待状
コレクション後に行われるパーティーの招待状
ニューヨークで開催されるフォーブス主催のパーティーの招待状
そして名簿には2人の私でも知っているアメリカのグループ企業の会長
この2人は私からファッション、つまり服やらを買いたいという
ニューヨークにあるどでかいビルの権利書変更手続きの用紙
その横にはダイヤモンドでできたティファニーのペン
そして
あの日みた
ガラスの靴
そして
プローサムのオートクチュールのドレス
「あの日の支払いはこれでいいかしら?」
彼女が微笑む
帰国後も
私は彼女からの支払いを一切受けなかった
あれは私からの彼女への贈り物だったもの
「これは私からあなたへの贈り物よ
人の好意をむげにはしないでね?」
彼女が全てを私に差し出した
世の中には
想像も超える世界があるなぁ
と感じることが何度かあったけど
この日の衝撃はトップ5に入る
彼女が考えて
考えて
これからの私に必要なものだと感じたものを
集めたと話す
「私はあなたに賭けてみるわ」
あなたみたいな人がいれば
ファッションは内側から変わると思うの
人生さえ変えるようなね
私の友人2人も変えてあげて欲しいの
正直
その日の夢うつつな頭の中や
口にしたシャンパンの味や
会話は
テレビをみているような
自分のできごとじゃないような
信じられないような
手が急にあつくなるような
何ともいえない気分
「私はあなたみたいな人の夢を応援するわ
そのためなら
私は損得感情なんて捨ててやるわ
どんなお金でも
情報でも
私はあなたに賭けれるわ」
あなたが私の人生が変わると
私に賭けてくれたように
彼女は私の手をとった
こうして私は
プローサムを知る序章を彼女に教えてもらった
日本を離れて
世界の
アメリカンドリームという言葉まである
そんな国の成功者や
ハリウッドスターが私にまで微笑んでくれるような
そんな世界を知る切符を彼女は私にくれた
そんな人たちはどんなファッションを楽しんでいるのかしら
そして
何よりもファッションの生まれる
最初の地点
アトリエから
瞬間の美
完璧な美
を披露してもらえる場所に
私がいけるという
まさにそれこそアメリカンドリーム
私のこれからにも必ず必要な知識
好奇心を湧き出させる切符を彼女はくれた
私は彼女に渡された切符を
涙を流してありがたく頂戴した
そして
ウエディングドレスとシンデレラのガラスの靴は
幸運のお守りとして
私に託されたの
「バーバリープローサムは
シンデレラストーリーの始まりかもしれないわ」
次はあなたの番
何度かあきらめていた
コレクションへのファーストシート行きの電車
きっと
私はもっとファッションが好きになる
ガラスの靴にメッセージが刻まれてる
-勝利は 我 持ち主のために-
帰国して買い付けに行く直前
私の会社に彼女が来た
バーバリープローサムをまとって
満面の笑みで
隣には
車椅子にのって会釈する
彼女の息子
生きてると
たまに奇跡とかいうことに直面することがある
医者ではないから説明はできないけど
確かに彼女の息子は微笑んでいる
今は筋力のトレーニング中とのこと
「今日は私も勝者になりにきたわ」
彼女が微笑んでる
彼女の使用人が持つケース
彼女の自家用車に乗って
とあるホテルの最上階の部屋へ
ほどよく柔らかいじゅうたんに
慣れないパンプスで歩くからかしら
クラクラするのは
「もう少し肩の力をおとして、リラックス」
彼女は微笑む
と言われても
あれから数日後に
彼女の息子は目を覚ました
それから1ヵ月後くらいのち
別宅で家族4人で過ごしたという
もう1人の息子と
あの日
パーティーで運命的な再会をはたした男性と
彼女は数日前に再婚をした
「あなたに受け取って欲しいの」
私の目の前に出されたのは
ロンドンで行われるバーバリープローサムのVIPパーティーの招待状
ミラノコレクションのファースト席(一番前)の席の招待状
コレクション後に行われるパーティーの招待状
ニューヨークで開催されるフォーブス主催のパーティーの招待状
そして名簿には2人の私でも知っているアメリカのグループ企業の会長
この2人は私からファッション、つまり服やらを買いたいという
ニューヨークにあるどでかいビルの権利書変更手続きの用紙
その横にはダイヤモンドでできたティファニーのペン
そして
あの日みた
ガラスの靴
そして
プローサムのオートクチュールのドレス
「あの日の支払いはこれでいいかしら?」
彼女が微笑む
帰国後も
私は彼女からの支払いを一切受けなかった
あれは私からの彼女への贈り物だったもの
「これは私からあなたへの贈り物よ
人の好意をむげにはしないでね?」
彼女が全てを私に差し出した
世の中には
想像も超える世界があるなぁ
と感じることが何度かあったけど
この日の衝撃はトップ5に入る
彼女が考えて
考えて
これからの私に必要なものだと感じたものを
集めたと話す
「私はあなたに賭けてみるわ」
あなたみたいな人がいれば
ファッションは内側から変わると思うの
人生さえ変えるようなね
私の友人2人も変えてあげて欲しいの
正直
その日の夢うつつな頭の中や
口にしたシャンパンの味や
会話は
テレビをみているような
自分のできごとじゃないような
信じられないような
手が急にあつくなるような
何ともいえない気分
「私はあなたみたいな人の夢を応援するわ
そのためなら
私は損得感情なんて捨ててやるわ
どんなお金でも
情報でも
私はあなたに賭けれるわ」
あなたが私の人生が変わると
私に賭けてくれたように
彼女は私の手をとった
こうして私は
プローサムを知る序章を彼女に教えてもらった
日本を離れて
世界の
アメリカンドリームという言葉まである
そんな国の成功者や
ハリウッドスターが私にまで微笑んでくれるような
そんな世界を知る切符を彼女は私にくれた
そんな人たちはどんなファッションを楽しんでいるのかしら
そして
何よりもファッションの生まれる
最初の地点
アトリエから
瞬間の美
完璧な美
を披露してもらえる場所に
私がいけるという
まさにそれこそアメリカンドリーム
私のこれからにも必ず必要な知識
好奇心を湧き出させる切符を彼女はくれた
私は彼女に渡された切符を
涙を流してありがたく頂戴した
そして
ウエディングドレスとシンデレラのガラスの靴は
幸運のお守りとして
私に託されたの
「バーバリープローサムは
シンデレラストーリーの始まりかもしれないわ」
次はあなたの番
何度かあきらめていた
コレクションへのファーストシート行きの電車
きっと
私はもっとファッションが好きになる
ガラスの靴にメッセージが刻まれてる
-勝利は 我 持ち主のために-