モデルの友人と
仲良くなったイギリスのご夫婦
そして
中国からお越しのご夫婦とお子さん
私と恋人の8人で夕食を頂きました
今日は私のお部屋でルームサービスを
何十億万分の1の運命に乾杯をし
韓国ですごした楽しい思い出を話す
そうそう
この韓国のモデルさん
出会いは2年ほど前
22歳だったかしら
当時
誰よりも早く本物を見たいと思っていた私
セレクトのバイヤーよりも早く
展示会の前の本物を見たいと思って
ヨーロッパ
イタリアのナポリからローマ
フィレンツェとミラノ
パリのアトリエを回っている時に知り合ったの
暇とか思わないでちょーだいね
そのままフランスからロンドンへ
そしてニューヨークへ
とにかくアトリエを走りまくったわ
時には迷子になって
本気でここで死んだら意味ないじゃない
って思ったことが4,5回あるわね~
本当
ファッションの為なら命をささげられるわ
死に物狂いで何日も
何日も足に豆ができて
足が痛いことも忘れて
新作を見せて欲しいとお願いして
走り回ったわ
最初はどこも渋い顔をするけど
時には快く迎え入れてくれるアトリエもあった
結局この2年間で
触れたいと思ったファッションには
触れられたかしら
そんな豆だらけで走っている時
彼女も同じように走っていたの
駆け出しの彼女は
アトリエにも履歴書を持ち込んで
自分をアピールしていた時だった
コレクションのモデル
それはとても華やかだけど
多くのモデルは自分を売り込むのに
事務所
を通すのだけれども
待っても
待っても
返事がこない
しびれを切らしたモデルたちは
事務所
アトリエ
本社
全てを駆け回るの
最初から一流のモデルでない場合は…ね
そんな時に
彼女と知り合ったわ
最初
私のことをモデルだと思ったみたい
まぁ…
ガリアーノも面白いコレクションをしてから
全ての人がモデルになれるのかもしれないけど
でも
ねぇ?
とまぁ
彼女と初めて合ったのはジバンシーという
アトリエ前にて
同じアジア系で
私たちは今までのアトリエの情報を交換した
私は南から
彼女は北から回っていた
一瞬
ほんの一瞬
言葉を交わした彼女と私は
今
こうして微笑みながら
ワイングラスを傾けている
お互い
短いようで
何だか長い道だったわねと
ふと
話してみる
今日
ご一緒したご家族
特にイギリスのご婦人は涙を流していた
ファッション
命をかける女で有名な人は多くいるけれども
命のかけかたは色々あるそう…
本物を知りたくて
誰よりも早く本物に触れたい
本物ができる過程を知りたい
本物がどんな場所でつくられるか
知りたい
知りたい
知りたい
ファッションの話だけは
どこまでも好奇心が広がる
それが
英語も話せない私の
ファッション好きの人間との唯一の交流方法だもの
片言の英語やフランス語
イタリア語だからこそ
伝わる強さもあると思ってるわ
こうして広がったネットワーク
そんな輪はどこまでも優美に広がるの
今回のセレブ旅行
とっても充実した旅だったわ
大きな窓からソウルタワーが見える
次
ここに来る時はもっと
沢山
沢山
なにかを
知っていたいと思うわ
そして次も
数少ない友人に微笑みかけれるように
私はいつまでも好奇心を絶やすことはないでしょうね
それが英語を話せない
たった1つしかない
最大の
私の生き方よ