…
二日酔いです
ワイン1杯で
次の日
あんなに
綺麗に終わった日曜日
その次のステップは二日酔いでした
実は私
雰囲気にのまれてワインなんて頼んだけど
あれ
ワインじゃなくてスパークリングワイン
これ
ノンアルコール
でも普段、炭酸の飲めない私から言わすと
炭酸=お酒なんですよね
コーラも私の中ではお酒
(今は甘いカクテルくらいなら飲めるけども)
何でノンアルコールなのに2日酔いなんだよー
と突っ込む方
まぁまぁお待ちなさいよ。
炭酸が駄目な私
単純に炭酸で気持ち悪くなったのよ
何はともあれ
エルメスへゴー
ゲフッと言いながらでも
ゴーゴー
相変わらずエルメスは上品で
豪華だし
相変わらず日本人の私は
アジア人として見られるし
それでも
マドンナに教えてもらった
ケリーバッグ
バーキン
勿論
他のバッグ
エルメスのファッション全て
更に5日経過
この頃には
いっちょ前にオークションに出ている偽物
分かるようになったわ
別に名指しでどのオークションを言うわけじゃないけど
何だか悲しいわね
そうそう
エルメスの世界を堪能しながら
私はパリという国も一応見て回ることもした
一応と言ったのは
時間をかけてゆっくりは見れなかったから
そろそろ大学生に戻らないと
本当に沢山
パリの中にあるエルメスから
沢山のエルメスを知った
遊び心あるエルメス
上品なエルメス
神秘的なエルメス
優雅なエルメス
そしてどのエルメスも
完璧なエルメス
帰国当日
大学ノートをいつの間にかパリで買い足して
(値段にびっくりお値段なんと3ユーロ)
沢山
本当に沢山の
パリの中のエルメスを詰め込んだノート
このノートが
今の私
社長を辞めて
会長という立場になって
バイヤーになった原因の1つでもあるのよねー
そんな沢山の出来事を胸にしまって
書き留めたパリでの日々
いよいよお別れの日
フライトまでの間
駆け込んだエルメス
全員にありがとう
「メルシーボーク」
「メルシー」
「メルシー」
ハグをして
(さらっと言ってるけど私は日本人
ちょっとびっくりしながらも
ハグをして)
深々と頭を下げて
手を振ったあの日
この店に
私が本当のお客さんとして来るのは
バーキンを買いにくるのは
もう少し先の話
最後にマドンナ
すました彼女はもういない
その代わり笑顔の彼女がいる
私は皆に頭を下げて
半分泣きそうな顔で
「メルシー!」
すると
「ルボアール」
…ルノアール?
隣でおばあちゃんが目に涙
え?
聞こえないんですが
この意味
また会いましょう
また来てね
普通、大体のお店で使われるさよならの意味する言葉
オブガ-(またね)
と比べると親しい人間に使う言葉
絶対また来たるぞ
この国
この場所
店を出る
スーツケースを押していく
目の前に車が停まってる
見覚えのある車
アンドレア王子!
ドアから出てきたのは王子
もとい
マドンナの弟
後ろを振り返る
マドンナの姿はそこにはいない
「シャルルドゴール
送ってく
どうぞ」
あれよあれよと車の中
花の香り
そこには小さなブーケ
「あなたの
花です
さっき
その花を見て
あなたにぴったり」
小さなブーケには色とりどりの花
小さい花が沢山
「プレゼント
ですね」
皆して泣かせないでくれ
空港についた
沢山お礼を言って
ハグをする
手には小さなブーケ
花の香りがかすかにして
心和ます
沢山
ありがとうを言って
おばあちゃんとゲートに向かう
「ちょっと
待つ」
おばあちゃんときょとんとして待つ
トランクから出てきた
オレンジの袋
エルメスの袋
「姉
あなたに
姉は
渡せないから
ボク
あなたに
持ってく」
オレンジの袋
エルメスのリボン
この数日間
マドンナには本当に
本当に沢山のことを学ばせてもらった
何かしたいのは私の方
19歳冬
パリ
シャルルドゴール空港
声を出して泣く
オレンジのエルメスの袋
その中に入っていたのは
薄いエルメスの箱
その中には
完璧なまでのエルメスのスカーフ
そしてメッセージ
訳すと
次、あなたに会う時は
このスカーフをして来て
あなたが変わっても
すぐに
あなただと解るように
マドンナ
胸の中の熱い熱い感情
手に取るスカーフは
マドンナみたいに優しい色
柔らかく
本物のエルメスは肌に触れると
どこか温かい
それから13時間
エアフラのエコノミーで心地よく眠りにつき
私は日本に帰る
でもこれで終わるはずもない
巨大なファッション
入り口に私は
足を踏み入れたばかり

二日酔いです
ワイン1杯で
次の日
あんなに
綺麗に終わった日曜日
その次のステップは二日酔いでした

実は私
雰囲気にのまれてワインなんて頼んだけど
あれ
ワインじゃなくてスパークリングワイン

これ
ノンアルコール

でも普段、炭酸の飲めない私から言わすと
炭酸=お酒なんですよね
コーラも私の中ではお酒
(今は甘いカクテルくらいなら飲めるけども)
何でノンアルコールなのに2日酔いなんだよー
と突っ込む方
まぁまぁお待ちなさいよ。
炭酸が駄目な私
単純に炭酸で気持ち悪くなったのよ

何はともあれ
エルメスへゴー

ゲフッと言いながらでも
ゴーゴー
相変わらずエルメスは上品で
豪華だし
相変わらず日本人の私は
アジア人として見られるし
それでも
マドンナに教えてもらった
ケリーバッグ
バーキン
勿論
他のバッグ
エルメスのファッション全て
更に5日経過
この頃には
いっちょ前にオークションに出ている偽物
分かるようになったわ
別に名指しでどのオークションを言うわけじゃないけど
何だか悲しいわね
そうそう
エルメスの世界を堪能しながら
私はパリという国も一応見て回ることもした
一応と言ったのは
時間をかけてゆっくりは見れなかったから
そろそろ大学生に戻らないと
本当に沢山
パリの中にあるエルメスから
沢山のエルメスを知った
遊び心あるエルメス
上品なエルメス
神秘的なエルメス
優雅なエルメス
そしてどのエルメスも
完璧なエルメス
帰国当日
大学ノートをいつの間にかパリで買い足して
(値段にびっくりお値段なんと3ユーロ)
沢山
本当に沢山の
パリの中のエルメスを詰め込んだノート
このノートが
今の私
社長を辞めて
会長という立場になって
バイヤーになった原因の1つでもあるのよねー
そんな沢山の出来事を胸にしまって
書き留めたパリでの日々
いよいよお別れの日
フライトまでの間
駆け込んだエルメス
全員にありがとう
「メルシーボーク」
「メルシー」
「メルシー」
ハグをして
(さらっと言ってるけど私は日本人
ちょっとびっくりしながらも
ハグをして)
深々と頭を下げて
手を振ったあの日
この店に
私が本当のお客さんとして来るのは
バーキンを買いにくるのは
もう少し先の話
最後にマドンナ
すました彼女はもういない
その代わり笑顔の彼女がいる
私は皆に頭を下げて
半分泣きそうな顔で
「メルシー!」
すると
「ルボアール」
…ルノアール?
隣でおばあちゃんが目に涙
え?
聞こえないんですが
この意味
また会いましょう
また来てね
普通、大体のお店で使われるさよならの意味する言葉
オブガ-(またね)
と比べると親しい人間に使う言葉
絶対また来たるぞ
この国
この場所
店を出る
スーツケースを押していく
目の前に車が停まってる
見覚えのある車
アンドレア王子!
ドアから出てきたのは王子
もとい
マドンナの弟
後ろを振り返る
マドンナの姿はそこにはいない
「シャルルドゴール
送ってく
どうぞ」
あれよあれよと車の中
花の香り
そこには小さなブーケ
「あなたの
花です
さっき
その花を見て
あなたにぴったり」
小さなブーケには色とりどりの花
小さい花が沢山
「プレゼント
ですね」
皆して泣かせないでくれ
空港についた
沢山お礼を言って
ハグをする
手には小さなブーケ
花の香りがかすかにして
心和ます
沢山
ありがとうを言って
おばあちゃんとゲートに向かう
「ちょっと
待つ」
おばあちゃんときょとんとして待つ
トランクから出てきた
オレンジの袋
エルメスの袋
「姉
あなたに
姉は
渡せないから
ボク
あなたに
持ってく」
オレンジの袋
エルメスのリボン
この数日間
マドンナには本当に
本当に沢山のことを学ばせてもらった
何かしたいのは私の方
19歳冬
パリ
シャルルドゴール空港
声を出して泣く
オレンジのエルメスの袋
その中に入っていたのは
薄いエルメスの箱
その中には
完璧なまでのエルメスのスカーフ
そしてメッセージ
訳すと
次、あなたに会う時は
このスカーフをして来て
あなたが変わっても
すぐに
あなただと解るように
マドンナ
胸の中の熱い熱い感情
手に取るスカーフは
マドンナみたいに優しい色
柔らかく
本物のエルメスは肌に触れると
どこか温かい
それから13時間
エアフラのエコノミーで心地よく眠りにつき
私は日本に帰る
でもこれで終わるはずもない
巨大なファッション
入り口に私は
足を踏み入れたばかり