節約のため
タクシーではなくて地下鉄に向かう私


だって予定より延泊してますねんガクリ
タクシー代で毎回何万も使えませんぼー





駅構内
外人ばっか(当たり前)



…泣きたくなったパリの地下ガクリ
切符はなんとか現地の人に教えてもらい
(むしろ駅名を指さしてジェスチャーやい)
変なにおいのする地下の鉄道へ
(今はマシだけどあの時、下水の匂いがすごかった)





…。


どーにかなるもんだ。



結局、6番線がどうなってるのかも分からず
色の区別もつかないまま



たどり着くことができたガクリ





地下から階段を登る
9時前





そこには日曜日なのに沢山の車(軽トラみたいなの)に
ブーケが沢山売られていた薔薇

その近くでぼへーと待っていると
フランス人男性がひっきりなしにブーケや
1輪の花を買っていく…
すごい回転率




色とりどりの花を見ていると

スィーーーっと目の前の向かい側の道に
1台の車が止まった






ドアから一人の女性が出てくる

マドンナでした

「ぼ、ぼんじゅー…」
苦笑いなのか顔がかたまってるのか
どっちでもいいけど
完全日本語フランス語?

その返事に「hello!」
その続きに「コンニチハ」




もう一人出てきたのは












美青年!
アンドレア王子?

いや
そんなわけはないが

どこぞやの貴族?



ぶっ倒れるくらいの美青年
まさにヨーロッパの美








美青年を目の前にさらに固まる自分




聞けばこの方はマドンナの弟
日本語の勉強をしているとのこと
ついでに
日本人女性がとても好きだとのこと











でも
このブログ


残念ながら

恋ブロじゃないのよ






今日は家族でロレーヌ地方へ行くそうなのだが
お昼までは時間があるので
来てくれたそう




マドンナの弟
つたない日本語だったけど
こんなにも日本語を耳にすると安心するものだなんて
その時しみじみ感じたわよ





車に乗って
車はスィーーーっとパリの街を走ってたわ





すると突然






「ワタシ、姉
日本人
嫌い」


って


はい?


えーっと…

えーっと…




はーい
そんな事言われた時の
リアクション~誰か教えて~








つたない日本語で何だか更にグサッ
私はマドンナのほうを見れませんでしたね




「ナゼ?WHY?」
ちょっと声は怒りのような
涙声のような
そんな感じ





「日本人、ブランド好き
何も知らない、ミエすごい
レキシ知らない
何も知らない
しかし
日本人
ブランドかう

偽物も買う
だから、姉
日本人嫌い」








今も日本人は
ヨーロッパから見るとやはり好かれてはおらず
中国人が最近ヨーロッパによく訪れるようになって
あれよりはマシだ
と思われる程度です
今はバイヤーとしてヨーロッパ各国に遊びに行ったり
時には仕事をしに行きますが
日本人は所詮アジア人
その認識は残念ながらそうそう変わらない様子
パリジャンヌいわく日本人はその多くが




下品
だそう。







快く迎えられていなかったことが伝わりました。


確かに
私にも見得はあるし
ブランドだけで買っていた時もありました
短いスカートはいて
露骨に胸の谷間を強調してセクシーだと思って時も
そりゃあったわよ
髪の毛を茶色に染めて
傷んだ髪をさらに巻いてた時もあったし
ばっかみたいに網タイツばっか履いてた時も
爪をデコってた時もね
そりゃあるわよ



でも
今は違うと言いたかったけど
何て言うか知らない。


くそ、語学
あんたはやっぱ必要ね。






車内の空気








重っ












「しかし

あなた
面白い
言った
ずっと
ずっと
話キク
だから今
パリをみにいきたい?」



なんかそんな事を言われました








とにかく日本人というくくりなら
日本人は何も知らないのにブランドを持つと。

おまけに偽物まで持つと。

それなのに
どうしてケリーを買うお金をつぎ込んで
フランスに来るんだと。

変な奴

変な奴


面白い奴



になったそう。








思うに
フランスの人は自分の仕事にすごくプライドと
誇りを持ってます
パン屋さんでもタクシーの運転手も
どの人もみんな
その誇りを汚してはいけないんですよね
きっと









でも
すぐに理解をできないまま
車は急ブレーキ











エッフェル塔…













とことこついていくと
そこはエッフェル塔の展望台
見渡すパリの街







それはもう街ごと芸術
美しい街でした





知りませんでした







エルメスだけじゃなくて
こんなに美しい場所にいたのに
気づかない自分








「エルメス知りたい

わかる

でもエルメス

この国で生まれた」








そう
そうよね








結局私は変わっていなかったんですよ
エルメスを知りたい
本物を知りたいって思っただけの
ただのミーハー女
結局ね。
エルメスの中だけ知っても意味はない

きっとエルメスの製品にだって
この国の時代背景やそれこそ
時代そのもの
国そのものから影響をうけているに決まってますもの
何で



そんな事に気づかなかったのかしらねー。




エルメスはこの国で生まれた
何て素晴らしい国
なんて美しい国







マドンナ
彼女は今でも私のよき友人になる
それはまだ先の話だけど。





その後、3人でマカロンというなんかお菓子?
のおいしいお店に行ったわ
日曜日でも開いていたそのお店は
見渡す限りロマンチックな
おとぎの国の世界みたいで
甘い匂いがすごく
楽しい気分にさせてくれて…


ラデュレ







それ以降
毎年、私が2回は通うことになる店










フランス人に教えられたこと
ブランドだけの知識じゃ
本物を知ったことにはならない










マドンナ達と別れた後
深々と走り行く車に頭を下げ




18歳
地球の歩き方だけでこの日
いつのまにか地下鉄でホテルまで飛んで帰って
おばあちゃんと一緒にパリの観光地を回ることになる







エルメスが生まれたパリを1時間でも長く堪能するために