
2007年
4月、中京ローカルの『BOMBER-E』(メ~テレ)の司会に抜擢。この番組では、東方神起、Perfume、AAAなどさまざまなアーティストを迎え、
ゲストの魅力を引き出すトーク術を学んでいった。
9月1日、サムデイに移籍。
―メンバーで1人だけの事務所だったことについては?
「これ以上メンバーと競い合いたくなかった。
例えば、『他のメンバーはいっぱい仕事してるのに、私はないの?』とか、小さな事を気にしない環境に身を置きたかったので、結果よかったです」
10月13日、足の怪我により公演は休演する事になったが、せっかく来てくれたファンの為に何かしたいという事で、1日だけカフェ店員に戻った。
12月、AKB48として紅白歌合戦に初出場。
2008年
7月15日、AKBメンバーとしては初となるソロ写真集『Pendulum』を発売し、後に続くメンバー写真集発売ラッシュのトップを飾った。
ちなみに秋元康からコメントは、「親愛なる麻里子様。せめて、この写真集だけでも、独り占めさせてください」
7月18日、女性誌『MORE』(集英社)の専属モデルとなる。
8月、10月に発売されるAKB48の10枚目のシングル『大声ダイヤモンド』に、SKE48から松井珠理奈が大抜擢。しかもセンターを務める事になった。
当時の珠理奈は、まだ11歳の小学生。それが名古屋から東京まで来て、AKBのメンバーに混じってレッスンしなければならない。
AKBのメンバーが辛く当たったりした訳ではないが、どうしても孤立してしまいがちだった。その姿を見た篠田は、なんとかしてあげたいと思った。
それは、自分も後から入って来たメンバーだったからだった。
前述の様に篠田は1期生から1ヶ月遅れでサプライズ加入したが、
「正直言うと、辛い思いもありました…。初めの頃は、同年代のメンバーから壁を作られているような気がして、
楽屋でも居場所がないように感じていました。みんなの気持ちもわかるんです。
(自分たちは)オーディションに合格して、何も無い状態から手探りでチームを作り上げて、ようやくそのステージに立てたばかりなのに、
そこへ突然、私が現れたら、『何でこの子が入ってくるの』という気持ちにもなりますよね。
私だけどうして後から入っちゃったんだろう…。そんな寂しかった当時の自分を、珠理奈にダブらせていたのかも知れません」。
そして珠理奈に話しかけた。「『珠理奈が来てくれて、うれしいよ』。まるであの日の自分に話しかけるように…。
私はそれ以降も彼女に語りかけ続けました」
2009年
3月、オーディションに受かり、So-netのソロCMが決まる。
5月27日、セカンド写真集『SUPER MARIKO』を発売。
6月、AKBがブレイクする以前の段階で、すでにブログのアクセス数は1日60万件。
更新頻度や写真掲載の割合は高いが、文章量は少ない。
これは長文を書いて間違って消してしまうと凹むため。
またAKBメンバーのブログは所属事務所が管理しており、通常メンバーはスタッフに送り、それをチェックした後にスタッフが代理でブログに投稿するが、篠田の事務所サムデイだけは事務所チェックが無い。そのため、ネタバレしてしまう事なども多い。
7月8日、第1回総選挙では第3位を獲得。
「内心すごく不安で……もう23だし……AKBを卒業した方がいいのかなって…」。
観客席から送られた「まだまだ!」という声援が届いた瞬間、感極まって涙を流した。
後の雑誌インタビューでは「いえいえ、私、泣いてませんよ? 目から出たもんだから間違われやすいんですけど、アレ、汗でした」とコメント。
2010年
1月、フジテレビ系の競馬番組『うまプロ』のレギュラーとなる。
2月、『週刊文春』が、AKB48の運営会社であるAKSの社長・窪田康志と、AKBメンバーの間には不適切な関係があると報道。
篠田は実名を挙げられ、社長の愛人になっていると書かれる。
6月、AKSが『週刊文春』を発行する文藝春秋に対し、損害罪障と謝罪を求め提訴。法廷闘争に発展する。
総選挙に不安があるかという質問に対して
「ないですね。これから3年後だってAKBを辞めたいとは思わないです。楽しいんですよねココが。
それにこの集団に居たからこそ、成長できたと思うし、これからもココで成長したいと思っています。
今のように個人でもいろいろな事を経験させて貰いながら、AKB全体にも恩返しがしたい。そういう存在になりたいですね」。
結果予想を聞かれると「1位の自信? 正直ないですね」「何位でもいいです。とりあえず選抜に入りたいですね」と控えめ。
「1位にはなりたくないです。あっちゃんは抜かしたくないです。あっちゃんあっての AKBですから」。
「年齢的にもAKB上位ですし。24歳が1位でもね~。後ろでガッチリ固めたらって思います」と大人な発言で笑いを誘った。
6月9日、第2回総選挙では、去年に引き続き3位を獲得した。篠田は発表の瞬間、顔を押さえて号泣した。
そして「ものすごく、うれしいです」とコメント。
司会の徳光和夫氏が、労をねぎらうように微笑むと「AKBがこんなに注目されるようになって…。徳光さんも来てくれるようになった」と、
AKB48が成長し、社会に認められたことを実感し、喜んだ。
総選挙で前田敦子に代わって1位になった大島については、
「大島優子は、リーダーっていうか、自信がみなぎってますよ。AKBを“まとめるぞ”っていう。私は、“ついていきます”っていう感じです」とコメントしている。
7月2日、サード写真集『麻里子』を発売。すぐに重版がかかり発行部数は7万部を突破した。
8月30日、『ジャイケルマクソン』で共演する中川家・礼二の結婚式に出席したが、司会を務めた陣内智則によると、
篠田は式の最中に居眠りをしていたらしい。
9月3日、撮影中に釘を踏んでしまい病院へ。
それほど重傷ではないらしく、本人も「ああずーっと無かった休みが明日まさかこんな形で貰えるとは。まかさの釘休み(笑)」と、冗談を言っていた。
また翌日の「東京ガールズコレクション」への出演は、大事を取って取り止めた。
クイズ番組『DERO!』に出演したが、全然答える事が出来ず、ファンから「バカ」と言われる様になった。
2度目の出演時もまったく活躍できず、しかも『週刊AKB』で共演しているスピードワゴン井戸田の名前を答えるというサービス問題であったが、
共演者の名前すら忘れており答えられなかった。
じゃんけん選抜についてはインタビューで
「今回は勝たなくていい。自分が入るよりも、中村麻里子(1回戦の対戦相手)ちゃんとか、選抜に入った事が無い子が残って欲しい気持ちがあります」。
「センターですか? 嫌と言っては失礼ですが、自分には務まらない。ソロ活動はいいんですが、グループの代表は…。
あっちゃんや優子を見ていても、大変だと思います。
昔、あっちゃんが泣いているのを見ていたし…」
「お祭りなので、とにかく楽しく過ごせればいいです。だって、勝ちたいと思ってないんで(笑)。
できれば今まで選ばれた事のない子に選抜入りして欲しいですよね。そうすれば新しいAKBが楽しめるんじゃないですか」
9月21日、じゃんけん大会では、1回戦の第1試合で登場。研究生の中村麻里子に勝利した。
しかし2回戦で佐藤すみれに負けてしまい、6thシングル『夕陽を見ているか?』以来、久しぶりの選抜落ちとなった。
翌日のレギュラー番組『PON!』では同大会の模様が放送されたが、それを見たビビる大木に「ちょっと麻里子ちゃんなんなの。
『今回は私いいから若手がんばんな』みたいな。負けたあとの、あの余裕の表情」と突っ込まれた。
篠田は「対戦相手のすみれちゃんが、勝った時に泣いたんで…それにちょっと感動しちゃって。『良かったね』っていう気持ち(の表情)だったんです」と反論。
だが超新塾のイーグルにも、「ちょっと(仕事)休めるとか思って、嬉しかったんじゃない?」とツッコまれたいた。
後のじゃんけん大会感想。
1回戦・中村に勝ってしまい、思わず「ごめん」と謝る。「勝ってしまって、どうしようという感じでした(笑)」。
2回戦すみれに敗北。
希望通り選抜経験の無い子が選抜入りし笑顔の篠田と、勝って涙を流す佐藤すみれという好対照の結果に。
「彼女の涙を見て、負けて良かったなって。じゃんけん選抜は面白いメンバーになりましたよ。
各チームのキャプテンが負けて、リーダーシップを取れる人が見当たらないのが心配だけど(笑)」
12月4日より、KBC(九州朝日放送)にて、ラジオ『篠田麻里子と愉快な仲間たち』がスタート。
パーソナリティは、元・AKB48で現・SDN48の佐藤由加理と野呂佳代の3人。
福岡での放送だが、レコチョク[45]での配信も予定されており、全国で聞けるとのこと。
「来年も総選挙があるとしたら、狙うは何位?」と聞いてみると、返ってきたのは意外にも前回と同じ「3位」という答え。
「上位がうれしいけど…常に前進したいからてっぺんは見たくない」と語り、
2011年の目標を「今やっているお仕事のレベルを上げる! 競馬も、モデルももっと勉強したい」と答えた。
12月29日、この日は、NHKホールで紅白歌合戦のリハーサルの前段階「音合わせ」を他のメンバーとともに臨んでいた。
13時59分、篠田は「取材抜け出して今から病院へ」と書き込み。
14時25分には、「今から病院行ってきます円形脱毛症になってまった」と、具体的な症状まで書き込んだ。
さらにその直後の14時30分、「間違えてTwitterに…」と、私信を誤ってツイッターに投稿したともとれる内容を書き込んだ後に、
「円形脱毛症になった」という書き込みは削除した。
なお、14時30分頃は、大島優子や前田敦子など主要メンバー8人が、写真撮影と囲み取材に応じていた時間。
だが、この場に篠田の姿が無かった。
篠田は他のメンバーが取材に応じている間(14時34分)に、
「なーんて冗談だよーん」と、すべて冗談だったと投稿。しかしツイッター上では、「ファンはみんな心配しています」といった心配する声も相次いでいる。