タクシーから二人連れの老人が降りてきた
老人の二人連れは、このような時間帯に来たのは、老いると寝入りに目が覚めるとなかなか寝付けない、一献飲ませて頂きたいと女将に頭を下げた。
「 ご用意できております」といって六畳の間に案内をした。
そこには若い女が裸体で横たわっていた。側には急ごしらえの膳の用意がしてあった。品数は少ないがなかなか凝った料理が膳をにぎわしていた。
それにしても、全裸で寝ている若い女性を酒の肴にして楽しむと言う悪趣味である。
男性は役に立たなくなったにもかかわらず性欲と言うものがあり、それを満足させていると女将が言う。
数日してから男は一人で店に行った。
他に客は居らず、女将一人があわただしく働いていた。
ビールを飲んでいると女将は御隠居となら一緒に来てもよいと言った。
「明後日なら良いと言ってくれた、但し料金は一人5万円、他言無用」と付け加えた。
男は早速、御隠居のもとに駆けつけた。御隠居は一人5万円が気になるらしくて最初は渋っていたが、こんな機会は無いと言うとやっと決心をした様子だ。