初めての旅 雪の紀伊半島縦走記 徹夜走行 | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言

1月3日 国道42号線 徹夜走行決定

午前1時御坊と湯浅の間のドライブインに到着。
玉子丼を注文する、洗面所の鏡を見て驚いた、顔がどす黒くなっている、急いで顔を洗う、水道の水が冷たい。
玉子丼120円(1966年、今から58年前の値段)

ドライブインを出ると、一瞬方向が分からなくなってしまいドライブインの人に道を聞いた。

有田付近はみかんの直売所が多い、海南をすぎやっと和歌山市に到着。

午前4時、張り詰めていた気持ちが急に緩んで、すごく眠たくなってきた。
みさき公園付近でフラフラとして、プロパン車にぶつかりかけた。
岸和田城をチラリと見て堺に入る。
堺から難波までの長い事。心斎橋の橋の下を通り自宅に帰った。

食事をして横になった、足が宙に浮いている。
目を瞑ると雪の積もった山道が浮かび、プロペラ船の音が遠くから聞こえてくる。

こうして17歳の僕の【 初めての旅 】は終わった。



このブログ掲載の記事【 初めての旅 】は、「旅とサイクリスト」1966年7月号に投稿、掲載された文章を加筆、訂正しています。