葉月 十四
終日、家にいてぼんやりとテレビを見ていた。
テレビでは「終戦特集番組」の案内を繰り返している、今年は終戦六十五年になる年でもあり、特集番組が例年より目だっているように思う。終戦の特集番組は、毎年この時期になると消化ゲームの如く毎年同じ内容の番組を放映していた。しかし、今年はすこし違うように思う。
日本は敗戦に至るまで、長い歳月をかけて、近隣諸国に対し戦争や侵略を繰り返してきた。愚かな戦いなど好き好む人間はいないだろうが、我が日本国内に於いて‘戦争責任’に対する追及がなされていないのではないだろうか?
戦争を体験した人達も少なくなりつつあるなか、‘日本国の戦争’について、もう一歩踏み込んだ内容に期待するのである。