今年はザコシショウを笑えるか笑えないかで評価が大きく分かれそうなR-1だった。
個人的には良回だった2015と肩を並べるくらい楽しめたので良い年だったと思う。ハリウッドザコシショウで笑わせてもらった。
各組の感想
Aブロック
①エハラマサヒロ
今回の大会ではかなりオーソドックスなネタだと思う。エハラが演じるウザい音楽プロデューサーのあるあるネタと、ドラえもんの歌にツッコミを入れるという指摘ネタが混ざったユニークなネタだった。こういったテクニックをしれっと混ぜてできちゃうのがエハラのセンスなんだけど、いかんせんトップバッターでお客さんを乗せられなかったのが大きかったかな。後、脱法ハーブはここ最近の時事できに笑いづらい…。
②小島よしお
水曜日のダウンタウンの説を検証し、見事説立証決勝勝ち上がり。出てきてからの驚きと、ショートコントのブリッジがうまく噛み合って面白かった。ショートコントのネタ自体は面白くないけど、小島が持つポテンシャルで笑わせられたネタ。
③シャンプーハット小出
いつもはぶっ飛んでるイメージあったんだけど、今回はおとなしかった感じがする。ただ面白くなかったなー。フリップに重きを置いてるネタって展開が単調になりやすいイメージがあってその典型。あと、絵が何気気持ち悪い……。
④サンシャイン池崎
これはサンシャイン池崎をよく知ってるかで評価がパッカリ割れるネタ。サンシャイン池崎は好きだからイエエエイ!がツボで笑ったが、知らない人はサッパリだろう。特に好きな俺でも心理テストのピーナッツ、ニキビキニ、石油ウォシュレットは勢いを通り超して雑にすら感じた。でもオーケーセルフサービス!!とか面白いなぁ。
Aブロック個人的順位
サンシャイン池崎
小島よしお
エハラマサヒロ
シャンプーハット小出
客観的に見れば、小島よしおの決勝は納得。次いでエハラもいってもよかった。
Bブロック
①ハリウッドザコシショウ
焼け野原、ずぅっと受けてたし、俺も笑った。ただなんで面白いのかイマイチ理屈をつけづらい。お笑いファンで色々理屈を考えるけどこのネタのウケるメカニズムがわからないが、面白かったなぁ。
つまらない!と思う人の意見もよく分かるし、これを全国民が爆笑したらそれはそれで気持ち悪いので構わないけど、これで笑えた俺は笑えなかったやつより少し幸せですね。
②おいでやす小田
正統派一人コントでよくやったんだけど、ハリウッドザコシショウが残した焼け野原の会場あとはちょっとやりづらかった。それでも大声を出す展開になったから持ちこたえた方だけどね。
③横澤夏子
なんで、このネタなんだろう、本来の横澤夏子はもう少し面白いはずなのに。結局笑いの作り方が「幸せ~」一辺倒になるからやや安定感に欠けてる感じがした。あと、プロポーズされる女ってほとんど見ないからあるあるコントの題材としてもイマイチ。これは、ネタがよろしくない気がした。
ちなみに今大会とは外れた評だけど、横澤夏子は友近柳原あたりと明確な差別化ができないとやや厳しいかもしれない。ネタも多いイメージがないし、ブスというには可愛いし、美人というには可愛くないし、少し中途半端な気がして心配。
④ルシファー吉岡
なんでこんなにウケてないの~~。下ネタだけどもネタの完成度、表現力が一回り上回ってると思うし、もう2分くらい見ていたかったネタ。キャンタマんクラッカーというくだらなすぎる発想からよくここまで練り込めたなという印象で、「こういう奴がiphoneつくるぞ」とか言葉えらびのセンスも良い。本当にこういう人がiphoneつくると思う。
Bブロック個人的順位
ハリウッドザコシショウ
ルシファー吉岡
おいでやす小田
横澤夏子
ツイッターでハリウッドザコシショウと横澤夏子は暴れてきてと呟いて両極端な結果に。ルシファー吉岡は来年是非出て欲しい!
Cブロック
①厚切りジェイソン
ことわざネタ。まず第一にピンマイクとかフリップとか使わんの…?と思った。身体一本で行くのはある意味男らしくていいけど一応試すくらいはして欲しいなぁ。ことわざネタは結構擦られてるからハードルが高いのと、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」とかはそもそも知らない人が多そうで若干チョイスが悪かった。それと厚切りジェイソンはネタはこれから下火になるだろう。厚切りが面白かったのは、真面目そうな好青年が急に「Why Japanese people!!」と叫び出す緩急にあるのだからそれに見慣れた限り後は余程のネタを作らない限り日本語のおかしなところを見つけてくれる外国人止まりで終わってしまうだろう。
②ゆりやんレトリィバァ
ツギクルもんの矢作が「ネタのシステムがわからないけど面白い」といったように、ボケというボケらしいこと言ってないのに、面白い。クセのある格好と音楽で堂々と言い切るのが病みつきになる面白さで不思議と笑えてくる。去年から見させてもらってるけどこの人はネタが面白いというよりは笑える場面を作るのが上手い。つまり見せ方。そこらへんにセンスを感じる。あと、素材はここ数年の若手で飛び抜けてるんじゃないかな。野球でいうとオコエ類のような。もっと化けて欲しい。
③とにかく明るい安村
これなー。これ、なんで音声ネタにしたんだろう。もっと笑えるネタなのに変に音声入れたりするから馬鹿馬鹿しさが半減した気がする。
俺が1番笑ったのは、あまり力を入れてない高校→ベスト16→甲子園強豪→甲子園優勝の順でやってた時。最初は普通のあるあるモノマネかと思いきや、甲子園優勝で破壊してくる裏切りが面白いのに、初めから馬鹿馬鹿しさでいくと逆につまらなくなっちゃうんだよな。様式整えればいいという問題ではないのです。面白いネタなのにもったいない。
④マツモトクラブ
面白いし、いいネタだと思うけど若干まとまりすぎた感じは否めない。板尾創路が的確なことを言ってた。このセリフ音声をふんだんに入れたネタはマツモトクラブの専売特許になりつつあるし、ものすごく向いてていいスタイルだと思う。ただ最後のオチまでがやたら長かったのがよくない。これが単独ライブで時間気にしなくていいのならば入れて良いコント感を出してもいいけど3分ですることではないかな…。
Cブロック個人的順位
マツモトクラブ
ゆりやんレトリィバァ
とにかく明るい安村
厚切りジェイソン
マツモトクラブにしたけど、潜在的にはゆりやんが一位。てかこれももっと受けてもいいもん。
とにかく明るいは新しいことと言いながらちょいちょいテレビでやっちゃってるのがそもそも残念。厚切りはこれから厳しくなると予想。
決勝は3人とも同じ形式のネタだから省くけど、小島よしおは二回目だと流石に驚きとインパクト不足で笑えないし、ゆりやんもちょっと驚くほど面白くなかった。ゆりやんの2本目はちょっと擁護しきれないなあ。どないしてん。
そうなるとハリウッドザコシショウですよね。あれだけやられたら笑うしかない。R-1という緊張感の中でやるのが逆に笑いを注いだ。
古畑任三郎の時に歓声があがったからやっぱり現地観覧行くお笑いファンにとっては有名なのねザコシショウ。
今回はハリウッドザコシショウ優勝で個人的には嬉しい。つまらなかったという人はほんとしょうがないです。RGのあるあるソングと同じ評価です。ぱっかり分かれます。
R-1の難しいところは漫才、コントと違ってどういう視点で見ていいのか分からないのが1つ問題なのかな。
例えば、
エハラ、おいでやす、厚切り→正統派の視線
に対して
池崎、ザコシショウ、ゆりやん→バカネタ
のように見る側がある程度視点のチャンネルを切り替えないといけない場面が顕著に出やすい。
だからR-1を1番楽しく見るコツはあんまり真面目に見ないことです。決勝あがったからといって正統派しか上がれない訳ではなく、バカバカしさを追求したネタでも受ければ決勝なのでその点を理解してくれればと思います。
