「サメは、永遠。サメは、神。サメは、絶対。サメは、サメ。」



 観て、参りました!

 観て、参りました!

 うわあああ!うわあああ!


 我が人生、『シャークネード エクストリーム・ミッション』映画館で、観る日が来るとは!

 うわあああ!


 偉大にも偉大なる『シャークネード』シリーズ、第三弾です!


 『シャーク』『トルネード』合わさりまして、『シャークネード』。

 タイトルの通り、正にタイトルの通り、サメの大群が竜巻に乗って空中から、襲って参ります。

 初めて読んだ方は、何が何だか理解できないかもしれませんが。

 正にその通りの事が、起こります!

 竜巻と共に、大量のサメが空中から、襲って来ます。シャークネードです!

 因みに、竜巻それ自体による被害、有りません。サメを巻き上げる程の強風なら人間も吹き飛ばされ、大変な被害かと思われますが。

 そういった要素、有りません。

 そもそも、それ程の強風ではありません。

 あくまでもサメだけが巻き上げられ、襲って来ます。

 シャークネードですから!


 何故、どういった原理で発生するのかとか一切、説明されません。

 シャークネードは、シャークネードです! 


 立ち向かうのは言う迄も無く、我等が英雄、フィン!

 アイアン・ジーリング、万歳です!


 第二弾までは何だかんだ、気を使っていたといいますか。まあ、第一作目では、当たり前ですが!シャークネードの何たるか説明、描写しつつ段々と、サメの襲来盛り上げて参りましたが。

 第三弾とも、なりますと!

 作品世界に於ても観る側に対しましてもシャークネードの存在、当然の常識として話、進んで参ります。

 冒頭からシャークネード、ぶっちぎり全開です!

 もっとも、フィン表彰したりするばかりでシャークネード対策や研究、何もしてる様子有りませんが!


 冒頭、画面内を左から移動してくる銃口の穴、では無いサメの口の穴。合わせて歩いて来る、フィン。

 中央まで来るとこちらを向いて、銃を撃つ、では無くチェーンソーのスイッチ入れまして。言う迄も無い007パロディから、始まります。

 そのまま007に、いきなり全開に、ワシントン舞台にシャークネード、大襲撃。

 ホワイトハウスその他、心配に成る位、アメリカの象徴的建造物、事物景気良くサメに、破壊されていきます。

 一段落した所で、やはり007ばりにシャークネードのテーマと共に、タイトルシークエンスです。

 007的な構成やっぱり実に、カッコ良かったりします!


 かくして始まる本編では、東海岸壊滅させかねないシャークネードの危機迫る中、例によってタイミング良く?悪く?家族別々の所に居る中。フィンが、皆と合流せんと奮闘します。

 主要な舞台の一つがユニバ◯サル・スタジオで、かなりガッツリロケ、やっております。

 よくぞ『シャークネード』で撮影許可下りたな、というのも有りますが。

 上映特典として流された、サメ映画評論家の方達のトークによれば、大人の事情的に寧ろガンガン、使えたらしく!

 ただ、ワシントンガッツリ破壊されまくったのに対しこちらは中々、破壊はされず。

 その辺り風刺に成っていた気も、しないではなく。


 一方ではフィン、一方では妊娠中のエイプリル、娘さんのクラウディア、ドタバタと、かつ豪快に、かつ痛快にシャークネードと、戦います。

 喰われるべき人はどんどん喰われ、生き残るべき人はひたすら、生き延びていきます。

 更に、第二弾では不在だったノヴァも再び、参戦して参ります。

 途中、フィンとノヴァのカッコ良く、かつセクシーな姿見せたいだけに入れ込んだとおぼしき、場面が!

 これが、ノヴァもさることながら、フィン!アイアン・ジーリングの肉体実に、見事だという!


 パロディ、カメオ、ガンガン盛り込まれております。判るのも有れば、判らないのも有りますが。

 それも又、良きです!


 説明し辛いですが楽しい映画体験、続いていきます。

 竜巻と共にサメが空中から襲って来るのが何故こんなに、楽しいのか?

 とにかく、楽しいです!

 有り得ない、であるとか整合性であるとか全てサメは、吹き飛ばしてくれます!

 いや、喰い飛ばしてくれます!

 突っ込み所を論じるのならば、突っ込み所だけで出来ている作品です!が、全て、サメは正義です!


 第三弾ともなると宿命的に、薄い感じも有るのも事実です。

 何だかんだ第二弾まではそれでも一応、現実に根ざしている感じが?

 今作では完全に、弱まっております。

 ただアトラクションに乗っかっている、みたいな感覚ですが。そのアトラクション何とも、心地良く楽しいです。


 最後はNASAの、全面協力まではいかずとも中々ガッツリ協力の元、壮大なる展開。

 やっぱり、胸が熱く成ってしまう自分!

 全てを産み出し支える、サメの力!

 やはり、サメは神なのです!おおお!


 観終わっての、多幸感。

 確かに此の世は、サメ映画を観たがる人とそうで無い人、二つに分かれるかもしれませんが。

 後者が、多数派かもしれませんが。

 『シャークネード』に関しましては!

 あらゆる人が!観さえすれば、全て解決、全ては上手くいく!

 『シャークネード』の魔力再確認させてくれる、そういった映画体験でした!



 フィンやエイプリルの写真位、撮るべきでした!
 因みにこれは、エイプリルのお母さんとフィンの、お父さんです!