「中国人民解放軍の軍服、勲章、階級章と銃なども見つかっており」はちょっとできすぎな気もするが

産経より中央日報の記事が詳しい

 

 

フィリピン🇵🇭タルラック州バンバン市長のアリス・グォ氏がフィリピン人になりすました中国人だった事が判明し大騒ぎに

フィリピン国家犯罪捜査局(NBI)による調査で現在停職処分を受けているアリス・グオ市長と中国国籍の郭華萍(Guo Hua Ping)の指紋が一致。

なりすましだったと発表されました。

指紋鑑定結果を受けて、鑑定を依頼したフィリピン上院議員は「アリス市長、いや、郭華萍は偽フィリピン人です。彼女はPOGO(主に中国企業運営のオンラインカジノ)による人身売買などの犯罪を手助けする為にフィリピン国民を装った中国人だ。即追放でお願いします」と述べています。
https://philstar.com/headlines/2024/06/28/2366219/fingerprints-match-guo-hua-ping-mayor-guo

・今年3月、フィリピン当局はグォ市長の所有する土地にあるバンバン市のオンラインカジノ運営会社を強制捜査し、人身売買、誘拐、詐欺やその他の犯罪行為の証拠を発見。8万㎡のオンライン賭博場を閉鎖しました。
グォ市長の保護のもと通信詐欺拠点となっていた様です。

・グォ市長の本名は郭華萍で福建省に生まれ、13歳の時にフィリピンに入国していました。17歳で名前をアリス・グオに変え、それ以来、フィリピン人になりすまし、2022年に市長に立候補して当選。

・興味深いのは、閉鎖されたグォ市長の賭博場の運営に関わっていた林宝英と张瑞金という中国人が、2人とも今年1月にマネロン容疑でシンガポール当局に逮捕されている事です。
これはシンガポール史上最大のマネロン事件と言われていて、有罪判決額だけで30億シンガポールドルを超えているそうです。
つまりグォ市長は、この中国人詐欺師達が手に入れた資金をフィリピンで洗っていた疑惑まで。
https://epochtimes.com/b5/24/6/28/n14279614.htm

フィリピン当局がグォ市長と20年以上前に入国した中国人と指紋が一致したと発表した為に、グォ市長の市民権と市長職は近々剥奪されそうです。

散々自分は中国人ではないと粘っていたグォ市長ですが詰みましたね。
https://scmp.com/week-asia/politics/article/3268424/fake-filipino-investigators-say-mayor-alice-guos-fingerprints-match-chinese-nationals

 

 

 

 

 

以下、転載

 

フィリピンの件どこから話すべきか……とりあえず思ったことをつらつらと。
これは何とか呟いたけど、今の習近平体制は『香港を潰した』功績で三期目に入っているので、次を継続するためには何か別の戦功が必要になる。
で、本来なら狙うのは台湾だったのだが、ここはあまりに日米台で戦争におけるレートを引き上げた結果、仕掛けると厳しいという判断でパス。
じゃあ朝鮮半島はというと、そもそも北朝鮮と中国の関係がぎくしゃくしている上に落ち目のロシアが手を出してきたからこれもパス。
かくして、戦功稼ぎに南シナ海が選ばれ、特にフィリピンに目をつけたという感じだろう。

もちろん、フィリピンも黙ってはいない。
日米台のバックアップで受けて立つ構えで、少なくとも小競り合いは起きつつもその軍事的エスカレーションは我慢している面が強かった。
……という背景でこのスパイ疑惑である。
政治的アクションとしてはほぼ満点の返しであり、日米台あたりは洗い直しに着手するし、フィリピン内部の対中感情の悪化とナショナリズムの換気は間違いなく起こる。つまり、軍事的に強硬な対応をとれるようになったという事だ。
で、経済的だが、オンラインカジノのマネーロンダリングで、シンガポールが絡むときたもんだ。
欧州がやったことだが、金がなくなった欧州はアングラマネーすら取り入れて経済を回すことにしたのだ。バブル崩壊で苦しむ中国が華僑ネットワークで回るこのマネロン資金に目を向けない訳がなく、その洗濯機の一つがこうして表に出たので使えなくなったと。

多分中国内部のどこかの派閥がひどい目に合うのだろう。問題は、その派閥がどれぐらい軍事力を握っているかだ。

昨今中国軍内部の粛清が表に出ているが、習近平体制が軍部を掌握しようとしているのと同時に、現実主義者が多いはずの中国軍内部(まぁ、日米台と戦って勝てる訳もない)の横流しの排除を決意しているのだろう。
これ、多分武器をマフィアに流して不良債権処理をしていた軍閥系派閥が壊滅的打撃を受けるんだが、その結果実務実戦系の中国軍軍人の粛清という諸刃の剣になっている。

多分中国軍内部でこれからドローン戦に傾くのだろうが、これは現地戦力の忠誠を北京が全く信用していないことの表れとなる。
で、それがある程度掌握できた時、対フィリピン戦に踏み切ると踏んでいる。

習近平体制四期目の2027年を目指すなら根回しを入れて一年、戦後の最低限の後始末で一年と考えれば、2025年。つまり来年までにフィリピン戦のカードを用意できるかが勝負となり、フィリピンおよび日米台は経済的に締め付けながらカードをそろえつつある。

実をいうとこの話、日米台フィリピン側はとても簡単で中距離弾道ミサイル(核なし)の配備で中国はとても簡単に詰む。

そのミサイルを三峡ダムに撃つだけで相互確証破壊のできあがりである。

もちろん、こちら側にそれをする意図はないが、向こうからすればそれをする手段があるだけで躊躇ってしまう。
そういうものなのだが、この話もう一つ裏がある。

こちら側が手を出さなくても三峡ダムが勝手に自壊した場合、「向こうが手を出した」という名目で全面報復戦争に出るパターンだ。
これをやられると中国が無敵の人になるから戦火がどこまで広がるかわからない。

私は正直これを本当に恐れている。
午後6:52 · 2024年7月1日