救助のシステムも生まれたけど

古民家総潰れなのに

築浅は無事に残ってる理由

2000年耐震基準ができたのも

阪神淡路大震災を受けてのこと

 

 

 

 

 木造家屋の耐震基準をめぐっては、1995年の阪神淡路大震災を受け、2000年に基準の見直しと強化が図られている。地震工学の専門家が続ける。

 

「実は2000年基準を満たしていた木造家屋については、珠洲市正院町でも被害はほとんど認められませんでした。今回の地震では木造家屋をなぎ倒す周期1~2秒の地震波が検出されており、1981年施行の新耐震基準を満たす木造家屋は、地震波に耐えられない脆弱性を持っていたと考えられるのです。少なくとも木造家屋については、2000年基準を満たす建物でなければ倒壊による圧死は防げない、と警告しておく必要があるでしょう」

 

 木造家屋の場合、大地震から命を守るには、1981年の新耐震基準を満たすだけでは不十分であり、2000年基準に基づく耐震補強が不可欠になるということだ。