EU離脱したイギリスと
オランダの農業への取り組みの違い
農業と食料の専門家/浅川芳裕@yoshiasakawa次期イギリス首相の有力候補トラス外相の公約 「私は首相として、イギリス農家を支援するため、負担の大きいEU規制やお役所仕事を取り除いていきます」 具体策: ●養鶏・肉牛・酪農・動物衛生・耕種農業 ●外国人農場スタッフ向けビザ… https://t.co/GwqGMwhx6p
2022年08月06日 21:19
農業と食料の専門家/浅川芳裕@yoshiasakawa規制緩和で農家支援を図るイギリスに対し、規制強化が進むオランダでは農家が廃業に追い込まれつつある。 オランダ財務省の公式発表では、11,200軒の農家が廃業を余儀なくされ、17,600軒が飼育頭数を大幅削減する必要があるという。… https://t.co/tfFAs9Z7gP
2022年08月07日 22:39
農業と食料の専門家/浅川芳裕
@yoshiasakawa
どんな規制強化なのか?
家畜糞尿や化学肥料などからでる窒素化合物の排出削減だ。オランダの農地全体で2030年までに50%削減、ナチュラ2000と呼ばれる自然保護区ではEU規則に従って75%~95%削減が要求される
それだけの家畜糞尿を削減するには、それだけの家畜頭数の削減が強制されるという意味▼
オランダの畜産農家は現在の飼育頭数まで増やすのに長年、様々な経営努力と多大な投資を行ってきた。
それを窒素排出量削減という規制強化によって、突然、家畜の頭数を50%~95%減らせと言われれば、投資の回収できず、廃業するしか選択肢がなくなる▼
オランダの農家が何世代にもわたり(古い家系で5代目以上)培ってきた有形・無形財産、そして、なにより牛(豚・鳥)飼いとしての代々続く家族の誇りが今、政府によって収奪されようとしている▼
しかし、オランダといえば農業・畜産分野で世界有数の先進国である。
糞尿からの窒素排出量は1990年以来、すでに70%削減を達成している。窒素系肥料に至っては、1960年代前半と同じ使用量で現在、生産量の倍増を実現しているぐらいだ。
そんな高い技術力を持つ農家を政府はなぜ廃業に追い込むのか?▼
オランダといえば、農畜産物・食品分野で米国に次ぐ世界2位の輸出大国である。国の経済や雇用に占める農畜産・食産業の影響は果てしなく大きい。農家が潰れれば、関連産業がドミノ倒しのように潰れてしまう。
それが分かっていながら政府はなぜ、窒素排出量の削減規制を強行しようとするのか?▼
規制強化の元をさかのぼれば、オランダ最高裁の2019年判決にある。同国はEU自然保護法に違反しており、これ以上窒素排出の許可は出せないという判決だ。畜産農家が集中する自然保護区については、EU規則が定める許容量を大幅にオーバーし、現在「違憲状態」にあるため、大幅削減が強制執行される判断▼
これまで規制強化という表現を使ってきたが、それどころでの話ではない。これは最高裁の判決である。法的義務として、政府はEU法の基準値まで窒素排出量を下げるのに、家畜の数を3分の1に減らし、農家を買収して生産の縮小させようとしている。そのためにオランダ政府は240億ユーロの予算を計上済み▼
農家にとってお金の問題ではない。しかし、オランダ政府の畜産農家・削減計画は着々と進んでいる。計画を履行する専任の「窒素担当大臣」を設置。初代ヴァル大臣の今年4月「窒素問題の解決に向け、大幅な排出削減を行う。可能な場合は自主的に、不可能な場合は義務的に」と農家の強制排除を示唆した▼
それでも、オランダ農家は4月当時「政府はまさか本気で俺たちを潰さないだろう」と半信半疑な気持ちもあった。それに追い打ちをかけたのが6月の政府発表だ。「窒素排出の削減強制%別」詳細地図が公表され、その地図をみた農家は「政府は本気だ!廃業に追い込まれる!」と悟り、全国で抗議行動を開始▼
抗議を終え、オランダ農家団体LTO(約3万軒の農場が加盟)代表は2022年8月5日、ルッテ首相・関係閣僚と会談。政府の窒素排出削減目標について譲歩を求めたが、成果なし。「今、農家に示せることは何もない。どう目標を果たすかは来年度中、農家と地方当局に委ねられる」(窒素大臣)と政府計画通りの展開▼
それにしても、オランダの窒素削減策はあまりに急進的で過激すぎないか?
そこで、農場閉鎖・買取りを含む政策の法的根拠であるオランダ最高裁判決に影響を与えた判例を調べてみたところ、「EU加盟国は脆弱な生息地を保護し、窒素排出を強制削減すべきとする欧州裁判所2018年判決」に行きついた▼
現状分かった限りでは、急進的な環境保護団体らがその生息地保護のEU判例を戦術的に活用して、オランダやベルギーで次々と裁判を起こし、勝訴。その結果、政府も窒素削減に強硬に対応せざるをえない状況に追い込まれてきた模様。ベルギーでも同様の排出削減の政策強化、畜産農家の廃業プランが進む▼
オランダ窒素大臣も環境保護派の一派。「オランダは生息地保護に関して、ヨーロッパで最下位です」「ヨーロッパは我々がEU法を守ってこなかったので、柔軟に対応してくれません」とどこの国の政治家か分からないような発言を繰り返している。農家代表との会談前の発言でも「何も期待しない」と他人事▼
環境過激派にとって、自然保護区での生物多様性向上に比べれば、危機に瀕する多くの農家や家族の人生などは無価値ということなのだろうか。将来の食料生産を見据えた理性的な判断を求めても聞く耳を持たないのだろうか。オランダ政府は完全に環境イデオロギーに毒され、支配されてしまったのだろうか。
諸悪の根源はここでもビーガン・環境保護団体・環境過激派
農業と食料の専門家/浅川芳裕@yoshiasakawaその通り。オランダ農業の窒素効率はEU平均の1.5倍、新興国の2~3倍。オランダ産が減ればその分、世界の環境負荷は高まる なぜ言えないか? 「ビーガン主義者が政府に過度な影響力を持つ中、(窒素規制に)批判的な科学者は沈黙するか… https://t.co/jYYo8bwgsD
2022年08月18日 23:51
環境保護最大手のドイツやベルギーが大打撃受けるわけで
英国はこれからのテコ入れで逃れられるといいね
おしし仮面(囲碁サッカー初段)@Nci77DyRCDqIIjzただでさえウ露戦争の余波で食料不足が懸念される中で、環境負荷どころか世界の飢餓リスクを高めかねない話では ご飯もエネルギーも金さえ詰めば幾らでも調達出来るという驕りや想像力の無さが、今日の危機に繋がってるのに反省無いねぇ… https://t.co/AVQ4lKG3lc
2022年08月19日 04:02
ゴリさん@kuzugori3実は、有機農法を推進する第一の目標は温室効果ガス削減なのだ 化学肥料を無計画に使うと窒素が出すぎるのだ 農家は計画的に使ってるからほぼ影響ないのに、またしてもドイツがどこかに騙されてドイツの農家は酷いことになってるのだ その影響… https://t.co/GVM1nPHPG3
2022年08月19日 14:17
追記)
ドイツは工業もか?
メルケルの負債どこまで背負う
メモイさん・ザ・ダークフレイム@ZizzREFあれ? いきなりソーセージがモスクワ玉将に依存してるって思い込んでたが… 実は、相依存ちゃうのだ? いきなりソーセージの工業が死んだ場合、一番困るのって、モスクワ玉将なんじゃないのだ? 他は、日本やアメリカから買えるのだ。(生産待ちはあるだろうが
2022年08月19日 10:01
メモイさん・ザ・ダークフレイム@ZizzREFあ… いきなりソーセージ、生かしておく意味がないどころか、殺した方が良い判定入りおった…
2022年08月19日 10:04
メモイさん・ザ・ダークフレイム@ZizzREFこれ、ブリカスもアメちゃんも、確実にいきなりソーセージを見殺しにするわ… 物の売り先(EU)出来てラッキーぐらいの認識だったが、積極的に潰れて欲しい理由まであるのだ。
2022年08月19日 10:07
さっさと日英EPA合意しといてよかったね
お互いに