兵十が母の葬儀の準備をするシーン

「大きななべのなかで、なにかがぐずぐずにえていました」

 

教師「鍋で何を煮ているのか」

生徒「死んだお母さんを鍋に入れて消毒している」「死体を煮て溶かしている」

 

 ふざけているのかと思いきや、大真面目に複数名の子がそう発言している。もちろんこれは単に、参列者にふるまう食べ物を用意している描写です。

 

――「死体」を煮ているとは、あまりに突飛な誤読ですね!

 

石井 これは一例に過ぎませんが、もう誤読以前の問題なわけで、お葬式はなんのためにやるものなのか、母を亡くして兵十はどれほどの悲しみを抱えているかといった、社会常識や人間的な感情への想像力がすっぽり抜け落ちている。

 

様々な要因で広がる家庭格差

交際相手の行為を“恐喝”と思わない女子高生

子供たちの国語力が身につきにくい要因

不登校になった瞬間に、文字を書くことができなくなる子も

言葉による感情の細分化

感情のグラデーションを把握する

子供たちの国語力を守り、育んでいくことは大人の責任

 
小学校に上がる前にたくさん本を読んだか読まないかの差
 
これもまた「家庭格差」になって論理立てた文章を相手とやり取りできる子供と、感情をLINEスタンプにして送りつけるしかやらない子供と断絶がって話は前からありましたけど、クラスの何割が既にこうなっちゃってるんだろう
 
日本人に日本語が通じない世界は人口削減並みに怖いわ