いろいろ出てきますが

まだまだ研究不足で未知数なのはかわらぬ新型コロナウイルス

 

現代人はこれを忘れちゃいけないと思うわ

 

 

 

 

 

ヌエバ・エスパーニャと感染症

アステカ帝国崩壊後、スペイン王室を頂点とする植民地ヌエバ・エスパーニャ副王領は、先住民族が集住する中央部から南部、北部へと段階的に勢力を拡大し、各地に点在する先住民共同体を制圧後、植民地経済とカトリック教会の支配下に取り込んでいった。この植民地体制の確立期にあたる16世紀に先住民人口が急減し、1518年に2500万人いたと推計される先住民人口は、85年後の1603年に100万人まで減少したという。その主たる要因のひとつが、入植者達が持ち込んだ天然痘(1519年~)、麻疹(1531年~)、水疱瘡(1538年~)、ペスト(1545-49年~)、おたふく風邪(1550年~)、百日咳(1562年~)などの感染症であった。これらの感染症の免疫を持たない先住民たちは、感染すると、極めて高い確率(当時の致死率――天然痘90%、麻疹80%、ペスト90%など)で命を落としていったのである。

 

感染症の病原菌は、大西洋側にスペイン人が築いた貿易港ベラクルスにヨーロッパから到来する人々、家畜、貨物を媒介としてヌエバ・エスパーニャ全域に拡散し、長い歴史のなかで、パンデミック(大流行)、エピデミック(流行)、エンデミック(地域限定的流行)を各地で繰り返し引き起こし、多くの犠牲者を生んだ。初期の植民地社会は、先住民族とその2%にも満たない支配者層の少数のスペイン人で構成され、先住民人口の激減による先住民共同体の崩壊、放棄された土地の荒廃、慢性的な労働力不足などの深刻な問題を抱えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザもちゃんと存在してます