福井健策 FUKUI, Kensaku@fukuikensakuまただ。なぜこんな20代を棒に振るような契約書にサインしたんだと声を荒げたくなる若手アーティストの相談。なぜこうも繰り返される。少なくとも原因のひとつは、はっきりしている。幾多の芸術系大学、音楽・アート系学校で「契約」なんて面倒なことは教えていないからだ。
2017年10月13日 08:57
えー、そういうことなんですか?
ほんとに、日本の音大って、音楽バカしか育てないんだ
以下、サックスプレーヤー田野城寿男さんのHPより抜粋
http://www.tanoshiro.com/tanoism/tanoism4.html
ぜひ、飛んで全編読んでみてください
--- シンデレラ・ボーイだ。その後、日本の音楽状況についていろんなことを考えたのでしょう。
考えさせられましたね。音楽とは何なのかを教えるはずの音楽大学と教授陣の考え方が閉鎖的すぎます。音楽家を志す人達がもっと自由に、ジャンルを越えて勉強したくてもそれが出来ない。教育システムがまったくつくられていないわけです。
と言う事は、幅の広い人材を生み出せないと言う事です。音楽家にとって作品を発表する事も大変重要な役わりですが、その場合、レコーディングをするエンジニアが本当に重要になってきます。
しかし、日本ではエンジニアの勉強をしたくても学ぶ場所、システムが存在しないのです。
レコード会社のプロデューサーやディレクターも同様で、その言葉の意味も欧米とは違います。日本のレコード会社に素晴らしいプロデューサーとかディレクターがもしいるんでしたら、ぼくは是非お会いしたい。
レコードの売り上げ枚数だけしかわからない彼らにクオリティの高い音楽を売り出そうという発想は育たない。何が芸術かわからないのだから。
ボクはクインシー・ジョーンズがプロデュースした「モントルー・ジャズフェスティバル」に出演して、プロデューサーとは何かを知らされた。現在ジム・ベアープロデュースによる作品をニューヨークで制作中ですがこの過程で、芸術に対する意識の高さをあらためて感じましたね。
--- 教育の問題もありますね。
教育が一番大きな問題です。大学を卒業しても、大学は何らサポートしないじゃないですか。ジュリアードでもニューイングランドでもサポートしますよ。ワークショップというカリキュラムもそのひとつだし、音楽家の力をどのように社会に還元していくのかということを考えて先生は教えます。
日本の音楽学校の場合はお金だけです。すべてマネー、マネー、マネー。お金は重要です。でも、ミュージックビジネスとアートというものの区別ができないですよ、日本はぜんぜん。
フレーズがどうの、バイオリンの音色がどうのといった単純な問題じゃなくして、「おまえらの社会自体が成熟してないじゃないか」というふうに外国から言われている。それがいったいなぜなのか、教育も含めて考えなくちゃどん詰まりになってしまうんじゃないですかね。
「音楽がわからないから音楽大に来たんだろう、何も嫌がることはないよ」
アメリカの音楽大学の懐の深さと視野の広さに脱帽ですね