かつてこの世には現代文明をはるかに凌ぐアトランティス文明が存在したと言われている。
最近ではアトランティス大陸が実在した証拠として、大量のオリハルコンと思われる金属インゴットが地中海海底から引き上げられているのだ。
が、これだけではアトランティス大陸が実在したという証明にはならない。
そこで今回はオリハルコンとアトランティス大陸が実在した可能性に迫る。
アトランティス大陸のオリハルコンが発見された?!
2015年1月8日、イギリス「Daily Mail」が衝撃的なニュースを配信した。
イタリアの海洋考古学者グループがシチリア島南岸の都市ジェーラの沖合30mの海底に横たわる沈没船から、オリハルコンと思われる金属でできたインゴットを39個発見したというのだ。
発見されたインゴット
image: Sign
ちなみにアトランティス大陸が実在すると仮定した場合、海底で発見されたオリハルコンは2600年も海底に眠っていたことになる。通常、金属がそれだけ長い年月、海底に眠っていたとしたらおそらくサビなどでボロボロになっているはずだ。
しかし、海底で発見されたオリハルコンと思われる金属は鈍い輝きを保っていたという。
すぐにインゴットの分析が行われ、銅と亜鉛を中心にした合金であることが明らかになり、ニッケルと鉛、鉄も検出された。
蛍光X線分析の結果からシチリア島海洋管理局所属のセバスティアーノ・トゥーサ教授は「このインゴットはアトランティス大陸のオリハルコンだ」と断言した。
調査グループ写真(右から3番目が教授)
image: Sign
もし発見された金属インゴットがオリハルコンであるなら、アトランティス大陸は実在していた可能性が高まるのだが・・・。
謎の多い金属「オリハルコン」
オリハルコンという金属の存在、組成については長期にわたって議論が重ねられてきた。
プラトンは「クリティアス」のなかで「アトランティス大陸はオリハルコンが放つ赤い光で輝いている」と記述している。また、幻のアトランティス大陸でオリハルコンが掘り出され、ポセイドンの神殿も覆っていたというのだ。
それだけではない。
オリハルコンが金に次いで価値ある金属であるとも語っている。
哲学者プラトン
image: 暇つぶしニュース
その正体についてもっとも可能性があると言われているのが銅と亜鉛からなる合金説だ。
壺のなかで亜鉛原鉱を木炭と銅に反応させるセメンテーション(拡散浸透メッキ法)という方法で作られたというのだ。
このようにアトランティス大陸だけでなく、オリハルコンにも謎が多い。これらの謎が解き明かされた時、その実在する証拠も発見されるのかもしれない。
アトランティス大陸は本当に実在したのか
image: 気まぐれニュース72
今回発見されたインゴットの組成などは、前述した仮説とほぼ合致する結果になっている。
これがオリハルコンだとすれば、話は当然、アトランティス大陸の実在性や場所に及ぶ。
周知のとおり、アトランティス大陸が実在した可能性については、歴史学および考古学分野でいまだに議論が続いている。
従来は12000年前に大西洋沖に沈んだとされてきた。
しかし、地中海からオリハルコンと思われる金属インゴットが発見されたということは、アトランティス大陸の実在性だけでなく、その所在地も地中海にあったということになる。
せめてもアトランティス文明がどこに所在していたかが明確になれば、その実在性も明確になってくるのではないだろうか。
いずれにしても、現状ではアトランティス大陸の場所を示す地図などが公開されているが、大西洋説と地中海説の論争が続いている状態だ。
知識の塵の中に蟄居していても宇宙の秘密を知悉することはできない さまブログより転載
2014-11-30
日本のオリハルコン(ヒヒイロカネ)の材料を探す
[オリハルコン]というものをご存知でしょうか?ゲームやSF小説などに登場する金属で、ドラゴンクエストにおける[ロトの剣]の材料でもある。もともとは太古の昔に海に没したアトランティスにて精製されていた金属または合金で、真鍮がそれにあたるという説が現在有力のようだ。
オリハルコンと同じものではないかという金属が日本の古い文献に登場する。それは[ヒヒイロカネ]と呼ばれ、漢字で緋緋色金と明記する。天皇家の所有する三種の神器(天叢雲剣)もヒヒイロカネ製とのことだ。朱く輝き、熱伝導率が高く、鉄より柔らかく、金より軽く、合金にするとプラチナより強度が高い。太古の昔には、それほど珍しいものでは無かったみたいだが、技術が失われたのか材料が枯渇したのか神武天皇以降は作られていないそうだ。
ちなみにルパン三世の石川五右衛門の斬鉄剣もヒヒイロカネで出来ている。
[竹内文献]という古文書にヒヒイロカネの伝承が残っており、どうやら岩手県釜石市で産出される磁鉄鉱の一部である餅鉄が原料であるとの記録がある。ちなみに地下鉄サリン事件で世間を騒がせた宗教団体が釜石市の隣の遠野市にて、ヒヒイロカネを探して山中を歩き回った話は地元では有名だ。
今回は、日本版オリハルコンであるヒヒイロカネの材料の餅鉄を探して釜石市橋野にやってきた。この橋野地区は現在世界遺産の登録を目指す橋野高炉跡という史跡があるので見に行った。
幕府に製鉄を禁止されても山奥で隠れてやってた辺りがかっこいい。
資料館駐車場の草刈をしていたおじさんに、餅鉄の採れる場所と見つけ方のコツを教えてもらっていざ橋野川へ。周辺の川で簡単に見つけられる。
あらかじめダイソーにて磁石を購入し、川原の石に磁石を近づけてみる。
普通の石なのにくっついた。
探していくうちに巨大な岩石も見つかったが、餅鉄というより磁鉄鉱の一部分に反応しているようだ。これは餅鉄とはいえないかも。
餅鉄の特徴は、鉄の成分が多く、全体的に分布しているとのことだ。15分くらいでそれっぽい石が何個か見つかった。強力な磁石を用意することをオススメします。安い磁石だと引きつける力が弱いので気がつかないかもしれません。
そんな中一番磁石をひきつけたのがこの石だった。
これを餅鉄と決め付けてテイクアウトした。