けんか。 | 渡辺英樹 オフィシャルブログ 「COLORS」 Powered by Ameba

けんか。

関口誠人とは18年、英樹と丸ちゃんとは8年くらいの付き合いになりますが、
彼らと口論になったり、けんかをした記憶がありません。


結構、生意気なことばかり言ってたはずなのですが、
彼らに怒られたことはありません。


きっと僕と年が離れているからなのかもしれませんね。

きっと心の奥で怒りを抑えていてくれたのだと思います。


…って言っても、けんかになるようなことも無かったのですが。



『仲良し』の一言に尽きるのかもしれません。


おたがい何かあっても電話やメールでマメに近況を報告してたり
リハやライブの時にいろいろと話したりしてるし、

丸ちゃんとは互いに誘って飲む機会もあるし…


3人とも僕の大事な兄貴たち。

そして人生の先輩たちなのです。



先日の江古田でのライブ。
リハが終ってから行きつけの(まだ2回目だけど…)居酒屋さんで
英樹と丸ちゃん、そしてローディのグッチと僕の息子の5人で食事しました。


サービス精神が旺盛な英ちゃんは、僕らがリクエストしなくても
笑いのネタを提供してくれます。


小学生の机の引き出しのように、
英樹のバックパックにはいろんなモノが入ってます。

僕らにしてみれば、「なんでそんなモノを持ってきてるの?」って思うくらい。

だまし絵になってるカードやたこ焼きのライター。

僕の息子に向かって、それらを披露し笑いを誘います。

それを見ている僕や丸ちゃんやグッチは笑ってます。


なんだか幸せな時間。


英樹は口が悪いというのは定説です(100%間違いなく)。

でもそれも相手とのコミュニケーションの取り方なのです。
そういうカタチで、まだ付き合いの浅い人ともコミュニケーションを取ろうとします。

しかし、僕と英樹が喋りだすと…
もうそれは手の付けられない程の毒舌大会。

あまりのコトバの悪さに丸ちゃんは苦笑してたりします。

たまに英樹が僕に、「おまえ、クチ悪いなぁ~」と言います。

すかさず

「どのクチが言うかぁ~」と返します。



2006年になるまで、お互いいろいろなことがありました。

心破れて泣きながら電話したこともあったし、
互いにいろんなことがあったのです。


そういう時にこそ、いつも頭に浮かぶのは彼らでした。


「女なんて星の数ほどいるよ」って慰めてくれた関口君。

英樹なんてちょっとした失恋なんかには構ってくれません。

丸ちゃんは朝まで深酒につきあってくれました。


彼らそれぞれのカラーで僕を構ってくれるのです。



立場が逆の時ももちろんあります。


駅三つ分歩きながらいろんな話をしたり…
バッテリーが切れるほど電話で夜中まで話したり…
ボトルを何本も空けて飲み明かしたり…


互いのことをちゃんと受け止められるから
僕らはきっと仲良しなのだと思います。


だからずっと好きでいられるんだろうな。


お互い年をとり、僕もあの頃の英樹や丸ちゃん、関口君の年になりました。

果たして僕は、あの頃の彼らのようにいい兄貴に成長してんのかな?と
自分の成長を疑う今日この頃です。


僕が言うのもなんだけど…
彼らはいいヤツだよ。


ギターもベースも歌も上手いし、
僕にはマネできないね。


という僕もティーンエイジャーのころには
ミュージシャンに憧れてたんだけどね。



…というわけで、今宵のサイドストーリーはこの辺でおしまいです。



ばいばいきん。