暗い田んぼ沿いの道を自転車で走る。
蛙の鳴き声に夏が近づいていることを教えられた。
18日、例年よりも10日ほど遅れて、沖縄・奄美地方が梅雨に入ったという。
町の公園に目をうつせば、桃色の花が散り、新緑の葉をつけた桜の木に目がとまる。
あくせく働くも、明るい兆しが見えぬ日々。
疲労と悲しみだけが募るこの身には、自然の声を聞く時間が束の間の休息となる。
ふと「声」と「音」は何が違うのだろうと考える。
広辞苑を引くと、
「人や動物が発声器官から出す音」が「声」で
「物の響きや人・鳥獣の声。物体の振動が空気の振動(音波)として伝わって起こす聴覚の内容」が「音」らしい。
どうやら「音」の一部が「声」になることが出来るようだ。
「音」と「声」の違い。
それは、きっとお互いのこころが通じるか通じないかの差なのではないか。
こころ通じれば人は、動物、ましてや木や風からも声を聞くことができる。
21日、総選挙に向けた自民・民主、両党首所信演説が行われる。
かつて親の小言が、一抹の雑音に感じられたのと同じような音ではなく
ぜひとも両党首からは素晴らしい「声」を聞いてみたい・・・
と思うのは、けして私だけではないと思う。
(Y)