NETFLIX「ザ・トリップ」
久しぶりのノオミ・ラパスである。
スウェーデンの映画「みレミアム」は、後にダニエル・クレイグでリメイクされた「ドラゴン・タトゥーの女」の方が有名かもしれないが、オリジナルの方が、より原作に近い。
その主役を務めたのが、ノオミ・ラパス。
リスペットというある意味問題児をとても印象的に、そして自然に演じた。
他の作品を知らないということもあると思うが、リスペット本人ではないかと思うほどだ。
本作はノルウェーで制作されているが、ノオミ・ラパスはスウェーデンから引っ越してきた役どころ。
ノルウェー語も、芸能界の事情もわからないが、おそらくスウェーデンの女優とテレビディレクターがノルウェーで仕事をするというのは、なにかしらの意味があるのだろう。
旅を装ってお互いに相手を殺そうと思ってやってきた山小屋に脱獄犯が潜伏していて、大騒ぎになるという話である。
もしかすると、舞台用に書かれたホンではないかと思われる。
ほぼ、山小屋でのシーン、そこにいろんな事情を抱えた人が集まって騒動になるという、ある意味パターンである。
中盤から殴って、撃って、血だらけになってというシーンの連続だが、基本的に喜劇なのも舞台らしい。
これがヒットするか?というと疑問だが、それなりに楽しめる。
最近、デンマークの「チェストナットマン」、フィンランドの映画「TOVE」を観たり、なぜか北欧づいている。
おそらく、ちょっと陰気で地味な土地柄なのだろうと思うが、そのテイストが肌に合うのかもしれない。