妖怪オバサン | ぼてふり~な

妖怪オバサン

交差点の向こうに妖怪オバサンが二人立っていた。
襲われないように、ルートを変えた。

ふと思う。
あのオバサンたちだって、子どものころはまちがいなくかわいかったはずだ。
どうして、ああなってしまったのだろう。

歳のせいにはしてはいけないと思う。
吉永小百合だって還暦なのだ。

よく生き方しだいといわれるけど、それってとても抽象的。
じゃあ、どう生きればいいの。

思うに、結局食べ物なんじゃないか。
老いない食べ物を食べればいいのだ。

妖怪オバサンは、きっと妖怪食を食べてきたのだ。