「四国ダービー」愛媛FC戦に向け、２日間に渡りホームタウンの役所庁舎では職員に、大塚製薬株式会社においては鳴門工場と板野工場でフロントスタッフがチラシ配布を行ったと公式ブログの記事で見た。最初読んだ時、役所で職員に配布したり、大塚の職員に宣伝する事に大きな意味があるのだろうかと思った。役所であれば、県や町がクラブを応援すると発信しているのであるから、できる限りスタジアムへ足を運ぼうと声掛けするのは県や町の職員自ら行えば良いのでは無いか。更にメインスポンサーでもある大塚製薬ならば尚更そういった活動に力を入れても良いのでは無いかと考えた。
だが逆に考えれば、徳島ではそこまでのサッカーに対する文化が浸透しておらず、地域におけるプロスポーツに対する思いも希薄なのだと感じた。つまり、ホームタウンの役所やメインスポンサーの職員にさえ声掛けを行わなければならない状況だと言うことだ。四国ダービーでは多くの観客動員を目標にしている為、一番効果があると見込まれるところに声を掛けたというところだろうか。少ないスタッフで少しでも効率的に勧誘を行うにはそこしかなったのかも知れない。
観客数を増やすのは簡単なことでは無い。それはクラブ広報が努力すれば乗り越えられるという簡単なものではなく、サポーター自らが何かしらの形で貢献しなければならない事だと思う。サッカーに興味の無い人を新たにスタジアムへ呼び込むのは簡単なことでは無い。一番説得力があるのは熱きサポーター自らが思いを語り、友人知人を巻き込むのが一番の近道と考える。ただ、重要なのは、自分の熱い思いをただ語るのではなく一緒に応援しようと誘うことだ。一方的に熱い思いを語られても、興味が無い者にすれば暑苦しいだけだ。とにかく温度差のある人間を巻き込むなど決して簡単なことでは無い。
ならば家族であればどうだろう。そこでこんな事もできるのではないかと考えてみた。
クラブは親孝行会員などと銘打って（名前など何でも良いが）新しい会員システムを構築するのはどうだろう。この場合、既に入会している一般会員が自身親などへ贈る事で会員を増やす場合は、会員価格を安くするなどしてはどうかと考えてみた。だが、今まで普通に入っていた親子とは価格差が生まれる。当然、皆が一般会員よりも安い方で入ろうとなれば、クラブの収益は下がる。例えば親孝行会員は60歳以上と定め、ある程度の制限を設けても良い。入場試合数に制限を設けても良い。逆に一般会員の特典を増やすなどすれば、次の年からは一般で入会しようと思うかも知れない。親孝行会員と一般会員でカードの色を変えればそのシステムも周知されやすい。年配者は横のつながりも広く、一つの線が横に広がり面になる事もある。多角的に考えれば観客動員の増加にもつながるのではないか。例え初めてのスタジアムであっても、前売りチケットと会員カードとではチームへの思い入れに雲泥の差が出る。それなりの年齢であれば親孝行の一つや二つしているだろう。その選択肢にこういった事を利用できたら嬉しいと思う。
まあ、ここで提案しても何にもならないのだが。つまりココで言いたいのはサポーター自ら動かなければ、スタジアムを満杯にするという夢は叶わないと言うことだ。人口の少ない地方クラブにおいて、サポーターがどれだけクラブのことを思い真剣に考えているかと言うことが重要なのだ。3000人のサポーターが友人１人を巻き込めば6000人になる。その友人が家族1人を巻き込めば9000人になる。もう1人友達を巻き込めば、あっという間に12000人だ。簡単な話では無いが、ただ何もせず待っているよりも確実に人は増える。地方クラブこそ、クラブにお任せでは強くならない。観客数が増えれば、確実にチームは強くなる。サポーター自らの手で、いつか徳島をビッグクラブに押し上げたい。
微力ながら自身が行っていることと言えば、自分は個人会員で入会し、建築設計事務所を営んでいるという事を生かし法人会員にも入会している。以前は法人チケットを使って自分がスタジアムへ行っていたが、今はその法人チケットで両親をスタジアムに招待している。クラブへの貢献と親孝行。一朝一夕というところだろうか。
たまには両親に前売りチケットをプレゼントしてみるというのはどうだろうか。整備されたバックスタンドでのんびり試合観戦など良いもんだと思う。
書くのが遅くなったが、出勤時間前の朝の早くからチラシ配りを行ったフロントスタッフの方々にはご苦労様と言いたい。お疲れ様でした。
今日はこの辺で。ではまた。
公式ブログ ヴォルティス日記
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