平日の昼過ぎ、道を歩いていたら
道路沿いに植えられた植栽のそばに
ヘタ付きの真っ赤な苺が落ちていた。
コンマ何秒で、「あっ!食べたい!」と思った。
コンマ何秒で、「あかんやろ。」といなした。
コンマ何秒で、「今のご時世的にアウトやろ。」
コンマ何秒で、「ご時世とか関係なく衛生的にアウトやろ。」
コンマ何秒もせず、「いや人としてアウトやろ。」
そして苺のそばを通りすぎる。
道端の苺は危険だ。
ギリ人としての自我を保てたおかげで
誘惑をはねのけることができた。
『苺の誘惑』
なんかそんな名前の商品あった気がする。
調べてみたら
その名の通りの洋菓子屋さんがあるらしい。
ん?そういえばインスタでそんな名前のアカウントフォローしてたぞ。
インスタであるあるの
フォローしてくれたら〇〇をプレゼントしますよ的なやつで
軽い気持ちで誘惑にのったものの
視覚からあらゆる誘惑をしてくるもんだから
ヘビの生殺し状態で苦しくなってきたもんだから
いっそのこと出会わなければよかった状態になり
危険を感じて最近フォロー解除したとこだぞ。
公式で誘惑してくるから気をつけろ!
ハニートラップしますよっつって事前に伝えてから
トラップにかけるやつだぞ!
完全にやらせだぞ!
インスタで流れてきたときは
『ichigonoyuwaku』とかカタコトの外国人っぽい感じで道聞いてきたから
一緒にそこまで案内しましょうか的なノリでお手本の日本人を演じ
拙い英語と日本語でコミュニケーションとりながら
現地に到着したら
『苺の誘惑』ってがっつり漢字出てきてナンパだったんかーい!
てかおまえ日本人だったんかーい!
カタコトの外国人のフリ上手いな!
まんまとハメられたぞ!
公式なら誘惑してもいいんだね!
サービスだもんね!
誘惑してあげてるんだもんね!
今から誘惑しますよってちゃんと宣言してるね!
むしろ潔くて素晴らしい!
道聞かれてついていって、知らないうちになんだか遠くへ来たもんだってなってたけど
そもそも道端の苺の話だったぞ。
こんなことを書きたかったわけじゃなかった気がするぞ。
道端に落ちた苺を衝動的に食べたいと思ったとこから
人としての一線を超えることなくスルーし
その後ほんとは「あの苺はどのようにしてあそこに落ちたんだろうか?」
みたいな分析が始まったけど、想像力が乏しくて
苺屋さんがケーキ屋さんに届ける間に1つだけ落としたとか
クレープかなんか食べながら歩いてた人がポロっと落としたとか
ビジネス街だし、サラリーマンが最後に食べるはずだった弁当の唯一の苺を落としたとか
どれもイマイチな想像しかできなくて
落としたにしてはどの面も潰れた感じがなくて形保ってたから謎だぞってなって
ほんとは苺嫌いなのに、妻が大好物だと思い込んでて毎回弁当に入れてくるから何十年も言い出せなくて
会社のゴミ箱に捨てるわけにもいかず
せめてもの償いに原型をとどめるようにそっと捨ててあげようという
せつない物語の成れの果てなのかなんなのか
わかんないからもういいやってなって
コナンくんにでも任せようってなって
コナンくんにバトンタッチしたバーローな頭脳だということを知られたくなくて
(バーローネタ2回目だぞ!)
それを隠すように
『苺の誘惑』のせいにした!
ごめん!すまんかった!
『苺の誘惑』のせいにして見られたくないとこをサッと隠した!
『苺の誘惑』のパワーがすごいことを認めてたからこそ!
こそです!
フォローしなおしますので許してちょ。
香川に行った際は、自ら誘惑されに伺います。











