ぼるです。
前にマッサージ屋さんで働いていた時のこと。
そのマッサージ屋さんは完全ホワイトだったにも関わらず
歓楽街というかいかがわしい街というか
何かと怪しまれそうな立地にあったり
女性スタッフの制服は白いカットソーに
長ズボンの上に短めひらひらスカートスタイル統一(薄ピンクor薄緑の2色)だったため
ここはグレーなのか!?
と思われても仕方ない感じ
ホワイトなのにグレー感出すなよ!
紛らわしいっ!
感じのお店でした。
いっそのこと白にも黒にも染まらないGLAYですと言いたい気分です。
現実は店長の趣味に染められた、白&薄ピンク&薄緑の三色団子です。
年中春を感じるお団子アイドルです。
そんなお店でチラシ配りをしていた時のこと。
それまでチラシ配りというものをしたことがありませんでした。
ティッシュ配りはしたことあるけど
人通りの多い場所で
差し出したが受け取られなかったティッシュを引っ込めるタイミングがわからない
逆に受け取ってくれようと手を出してくれてるのにササッと引っ込めてしまう
ティッシュおあずけ状態にしてしまったり
ティッシュ配りにも高度なスキルがいるのだな、タイミング馬鹿には到底無理だ。
配ることへの抵抗を作り出してしまった過去があります。
しかしお店のチラシ配りは人通りもそんなに多くなく
縦長に三つ折りしたチラシはティッシュよりもリーチが長いため
リレーのバトンを渡す感じでのびのびできたことが幸いでした。
たまに受け取ってくれる人もいたり
興味を持ってくれてお店のことをきいてくれたり
グレーなのかグレーじゃないのかを確かめようとしてくれたり
変なおじさんがいたりもしましたが
配ることへの抵抗を感じることなくやっていけてました。
ただやっぱりチラシを受け取ってくれる人はごく一部で
ほとんどの人は会釈して去っていってしまうのでした。
完全にスルーされるのもきついですが
気を使って会釈してくれることにも心が痛みます。
差し出す→会釈される→去っていく
このターンが何度も続くと
いったい俺は何をしてるんだろう?
何のためにこんなことをしてるんだろう?
という気分になってきます。
間違いなくチラシを配るためですが
チラシを差し出す→会釈をもらう→チラシ受け取ってもらえない
これチラシがなかったらただ会釈を奪っていく泥棒です。
会釈泥棒です。
俺は警ドロならぬ会釈ドロで遊んでいるのでしょうか。
俺はチラシを与えているつもりが、いつのまにか会釈を奪う泥棒に成り下がっている。
ただこの「会釈泥棒」という響きはなんとも心地よい。
心の中は
「おら会釈泥棒だ!おら会釈泥棒だ!おら会釈泥棒だ!」
お前は泥団子でも食べてなさい。
と制されてもおかしくないテンションで
心の中の泥棒はキャッキャと叫び、走り回っています。
会釈泥棒というワードに心を奪われた泥団子。
三色団子から泥団子に成り下がった泥棒。
三色団子はチラシを配ることが使命。
泥団子は会釈を奪うことが使命。
会釈泥棒となった泥団子はこの時完全にグレーになりました。
グレーというか真っ黒です。
やさしさの塊りである会釈を餌にしてどんどん太っていく泥団子。
泥団子は栄養源である会釈を得ることだけが生きがいです。
泥団子は太り続け会釈泥棒の地位を不動のものにし
ついに広辞苑に載ることとなります。
えしゃく-どろぼう【会釈泥棒】
(1) チラシを配るフリをして会釈を奪うことを生きがいとする泥棒。
(2) 一見善人に見せかけて人の善意につけ込む悪人。
(3)三色団子が泥団子に成り下がるさま。
(4)ホワイトなのかグレーなのかブラックなのか素性がよくわからないお店。
みなさんも会釈泥棒にだけは気をつけましょう。
