これまで、テキサス州、カリフォルニア州について書いてみました。
今回は、
ハワイ
です。
いーですよねー。ハワイ。
一回だけ行ったコトがあるのですが、あったかくて、のんびりしていて。
一年中、アロハシャツに短パンでいいなんて、うらやましすぎますね。
では、いきなり本題に入ります。
ハワイは、全米で最も電気料金の高い州として有名です!!
さっそく、Hawaiian Electric Company 社の電気料金を調べてみます。
最も一般的だと思われる料金プラン「Schedule R」を見てましょう。
・基本料金 $9.0 / 月
・非燃料エネルギー分 ¢8.1 ~¢11.1 / kWh
・燃料エネルギー分 ¢13.6 / kWh
この3つを全部足したのが、実際に請求される電気料金です。
非燃料エネルギー分は使えば使うほど高い値段設定になっています。この辺は日本と同じですが、米国では決して一般的なわけではありません。(⇒ 例えば、テキサス州の場合)
日本円に直すと、kWhあたりで、26円~29円、それに加えて基本料金が千円ほどですから、東北電力や東京電力の最も一般的なプラン「従量電灯B」とほぼ同じか、ちょっと高いくらいです。
米国は電気料金が安くて有名なわけですが、なんでハワイだけこんなに高いのでしょうか?
まず、思いつくのは地理的な要因ですね。
太平洋の真ん中にポツンとあるわけですから、燃料の輸送にとてつもなく費用がかかります。(同じ理由でハワイは何を買うのにも物価が高いと聞いたことがあります)
下は、米EIAの統計資料ですが、青が家庭、茶色が業務、緑が産業、黄色が運輸による消費割合を表しています。(電力ではなくエネルギー消費の統計なのに注意です)
比較のために日本のグラフも見てみます。
(資源エネルギー庁HPより)
こうして比べてみると、ハワイでは輸送にとてつもないエネルギーを費やしていることがわかります。また、産業部門(いわゆる工業ですね)がとても小さいこともわかります。
ちゃんと調べたわけではないのですが、ハワイでは地元向けの食品加工や建築土木などのドメスティックな産業しかないのではないでしょうか?
だとすると、24時間安定して大きな電力を使う需要家がないわけで、電気料金が高い一因でもあるかもしれません。
人口はどうでしょうか?
ハワイ州の人口は2014年時点で142万人です。
ということは、わが山形県とだいたい同じですね。(^_^;)
思ったよりも少ないですね…
100万kWクラスの発電所が一つあれば足りてしまう規模ですね。
この規模だと、燃料を安く買ってくるのが難しそうです。ロットが小さいとどうしても単価が高くなります。
発電の種類は? 燃料はなんでしょうか?
約1割が石炭火力、もう1割が再生可能エネルギーです。
コストが安い石炭火力が少なく、天然ガス火力もありません。
逆にコストが高い石油火力と再生可能エネルギーの割合が高いですね。
このような構成になっているのは、昼夜の電力消費の差が非常に大きいことによると思われます。
一般的に、発電出力の調整しやすさは、石油>天然ガス>石炭、だからです。
また、複数の島に分かれているので、小型の発電機を作りやすい石油火力がちょうど良いという事情もあると思います。
さらに、もっといろいろ調べてみましょう。
これは、米国エネルギー省の統計資料から抜粋です。
一人当たりの家庭での電力消費量が全米平均の半分程度であることが分かります。
電力消費量が少なければ、配電網にかかるコストの回収に時間がかかりますから、やはり電気料金は高くなりがちです。
(米国の州の数は50だと思ったのですが、なんで、51番目なんですかね?分かる方いらっしゃいましたら、教えてください。)
なぜ、こんなに差があるのでしょうか?
電気料金が高いから節約に励んだ結果でしょうか?
ここで、ハワイの気候についてちょっと調べてみます。
こちらは年間の最高気温と最低気温のグラフです。
(World Weather and Climate Informationより)
最も寒い1月2月でも、最低気温は18℃ほどです。
東京と比べてみましょう。
( time-j.net より)
夏は同じくらいですが、冬は全然違いますね。レオが住んでいる山形だと、冬がさらに寒いです。
一日の寒暖差も激しいので、頭痛持ちのレオにはつらいです。
(それにしても、数字上、東京の夏もハワイの夏もほとんど同じなのですね。体感的には、東京の夏はとても耐えられないのに対して、ハワイの夏は、風が気持ちよくてちょうどよかった記憶があります。たぶん、湿度と自然の風が違うんでしょうね。服装も、東京だと短パンにサンダルでビジネスするわけにはいきませんしね。 ビルからの輻射熱もたまらんです。)
こうしてみると、暖房需要がほぼないことが、電力消費量が少ない最大の理由のようですね。
冷房だって、人の集まるところでもなければいらないようなところですしね。
えーと、ここまで、なぜハワイの電気料金が高いのかを、私見で論じてみたわけですが、ここからはちょっと視点を変えてみましょう。
これだけ電気料金が高くて、年中気候がいいわけですから、なんかピーンと来ませんか?
レオは、「こりゃ、太陽光発電しない理由がないじゃないか!」と思いました。
で、調べてみると、ハワイでもそう思っている人が増えているようです。
まずは、こちらのニュースをご覧ください。
ハワイ州が再生可能エネルギー100%へ、州法で2045年に達成を目指す
昨今の再生可能エネルギー関連の技術の発達と低廉化を考えると、決して不可能なことはないように思えます。
少なくとも、この地球上で、再生可能エネルギー100%化を試してみるには、とてもふさわしい場所なのではないかと思います。
太陽光はもちろん、火山島なので地熱も期待できるからです。
本当に、達成できるのか? 時期はいつ頃になるのか? 発電の割合はどうなるのか? コストは? 興味は尽きません。
さて、ハワイの太陽光発電ですが、さっきのニュースの資料にもあるように、2012年の時点で、発電出力に占める割合は、ほぼ0でした。
しかし、このところ、急速にそのシェアは上がってきています。
下の表は、2013年時点での一人当たりの太陽光出力です。
なんと、1位です。
それも、2013年の増加分(installations)はダントツです。
(ちなみに、WDCというのはACに変換する前のパネルベースの定格出力のことです。)
ハワイは雨季があるから、太陽光に向かないんじゃないかという意見もあるかと思いますが、意外と季節間の差は大きくありません。
以下、World Weather and Climate Informationからの資料を続けてみて見ます。
まず、月間降雨量です。
確かに、雨季、乾季はありますね。冬はたくさん雨が降るようです。
しかし、降雨日数を見てみると、実はそんなに差がないことが分かります。
雨が降る日は年間を通して、3日に1日程度なんですね。
そして、日照時間です。
こうしてみると、雨季と乾季でずいぶん差があるように見えます。
しかし、この数字の絶対値の持つ意味は大きいです。
上のグラフから年間の日照時間を計算すると、約3000時間です。
比較のために日本の数字を挙げると、最も長い山梨県で約2350時間、全国平均で約1900時間、なんと南国代表の沖縄県が最下位で約1500時間です。
いかに、ハワイの環境が恵まれているか分かります。
これからハワイの太陽光がどのように発展していくか、楽しみ、というかうらやましいですね。
バッテリー技術が進めば、系統から独立する家庭も増えるんじゃないのかな。
ちょっと取り留めのないお話になりましたが、長くなりましたのでこのへんで終わりにしたいと思います。
いつも読んでくださるみなさん、今日もどうもありがとうございました。
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