進撃の巨人 season3 　49 話で、

主人公のエレンが、

「力がある、ミカサやリヴァイも、一人では何も出来ない。こういう時、凡人は自分が出来ることを探そう。こういう時のために、人はみんな違うんだな」

というセリフがある。

とても深い言葉だと思う。

たしかに、リヴァイやミカサは、傑出した能力がある。

それを主人公のエレンは、羨ましいとは思いながらも、嫉妬してふてくされたり、自分勝手に努力して、二人に追いつこうとするのではない。

自分を凡人であると受け入れて、自分が出来ることを前向きに探すのである。

世に多いストーリーは、主人公が傑出した能力を持っていることが多いが、「進撃の巨人」は、そうでない設定がユニークだ。

私は、とにかく、自分が中心的な役割で活躍したいという願望が強かった。

要は、承認欲求、自己愛が強く、自己中心的な人間であった。

しかし、離婚、また会社での降格人事など辛い経験を通して、自分の人格、能力を、客観的に見直すことになった。

その結果、凡人、さらには悪人である自分を受け入れざるを得なくなった。

このようなことを、自分で受け入れることは、辛い。

しかし、受け入れて終わりではない。

反省すべきは反省し、努力して、改善、向上していけば良いのだ。

ただし、努力、改善して、向上して向かう目的地は、ミカサやリヴァイのような傑出したキャラクターになることではない。

自分が出来ることを探して、仲間と協力することだ。

進撃の巨人と共同体感覚