事業主貸と事業主借って何?/区別がややこしい | 神戸市西区の女性税理士 ふじものブログ

事業主貸と事業主借って何?/区別がややこしい

個人事業主の方の経理処理で出てくる

「事業主貸」と「事業主借」の科目。

よく、ややこしいと言われます。

 

 

「事業主貸」、「事業主借」は、

事業主が、事業資金を移動する際に使用する科目です。

 

事業資金を生活費にする場合は、

(事業主貸) 10,000円   (普通預金)  10,000円

で、「事業主貸」を使います。

 

生活費を事業資金へ入れる、例えば、生活費で事業用の消耗品を買った場合には、

(消耗品費) 10,000円   (事業主借)  10,000円

で、「事業主借」を使います。

 

イメージとしては、どちらも

「家計のお財布」と思ってくださいと

お伝えしています。

 

「事業主貸」と「事業主借」で、

どっちが借方で、どっちが貸方か

わからなくなると言われることも多いです。

 

簿記の知識があり、事業主貸、事業主借が

ややこしくないよという方には、

両方の勘定科目を使っていただいています。

 

でも、そうでない場合は、

「借方、貸方ともに「事業主貸」のみで入力してもらってもいいですよ」

とお伝えしています。

 

一般的には、生活費の引出があるので、

事業主貸が残るケースが多いです。

 

もし、事業主貸がマイナスになっても、

決算の時に、事業主借に振替をして、

貸借対照表を作成すればいいだけです。

 

税金計算に影響を及ぼす部分ではありませんので、

あまり、神経質にならず、わかりやすい処理を

してもらったらいいと思います。

 

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