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ガソリン価格の上昇が続く中、割安な軽油を燃料に使うディーゼルエンジン車がエコカー市場で存在感を増してき た。マツダは小型車「デミオ」の新型車に、燃費性能を大幅に高めた新開発のディーゼルエンジンを搭載し、今年秋に販売する。欧州などでエコカーとして人気 のディーゼルエンジン車。日本でも低燃費化や低価格化が進み、シェアを一気に広げる可能性がありそうだ。 (神野光伸)

 マツダが開発した排気量一五〇〇ccの小型ディーゼルエンジンは、軽油を効率よく燃焼できるようにしたほか、大気汚染の原因となる排ガス中の窒素酸化物を大幅に減らした。

 軽油一リットルあたり三十キロ程度の走行が可能だ。マツダは「軽自動車やハイブリッド車(HV)を除いた内燃機関ではトップの燃費性能になる」と強調する。

 既に市販されているガソリン車のデミオの価格は百十万~百七十万円。ディーゼルエンジン車は数十万円高くなるが、新型は国内販売のディーゼル車では最安の二百万円以下となる見通しだ。

 日本自動車工業会(自工会)によると、二〇一三年度(推計値)のエコカー保有台数で、ディーゼルエンジン車が占める割合はわずか3・5%。だが、 販売台数は七万八千三百八十四台と五年前の二十五倍に増えた。エコカーとしての認知度に加え、マツダのスポーツタイプ多目的車(SUV)「CX-5」など が人気になったためだ。

 ガソリン価格高騰の追い風もある。一リットルあたりの価格(十四日時点)はガソリンの百七十円に対し、軽油は百四十八円と二十円以上も安い。

 ディーゼルエンジンをSUV「パジェロ」やミニバン「デリカD‥5」に搭載する三菱自動車も「燃料の安さからディーゼルエンジン車への関心が高まっている」と話す。

 新型車を投入するマツダも「燃費性能を向上させただけでなく、ガソリン車と比べても加速性能が良い。エコカーとしてディーゼルエンジン車をさらに普及させていきたい」と意気込んでいる。

 <ディーゼル車> 軽油を燃料とするディーゼルエンジンの自動車。燃費性能に優れ、二酸化炭素(CO2)の排出量 もガソリン車より少ないとされ る。有害物質を含んだ排ガスのクリーン化が課題だったが、技術革新が進み、欧州や新興国でエコカーとして人気を集める。日本メーカーはハイブリッド車 (HV)に力を注いできたため、取り扱うディーゼル車は6車種 にとどまる。