ばあちゃんが6日亡くなった。
容態は回復の見込みなく、確実にその日が来ることは分かってた。
その日の午前中から調子が悪くなっていて、夕方まで見守ってた。
だけど18時から用事があって抜けて、
予定が終わったときにばあちゃんの様子を病室の母に聞いたけど、
判断はつかない状態だし、今日一日いたから夜はもういいかなって思った
見守るのは母達に任せて…自分は彼女と遅い夕食を摂っていた
その電話はかかってきた。母から… タイミングでなんとなく悟った
電話に出ると声にならない声で、「ばあちゃんが亡くなった。来て…」と
まだ大丈夫だった。
高速をかっ飛ばして、急いで病院の方へと戻る。
ばあちゃんの病室の扉を開ける
ちょうど看護婦さんが死亡後の作業を始めていた。
その間家族は待合室で待機していて、病室にはいなかった
呼吸の機器や機械は外され、音のない部屋
その真ん中に一人の人間だった遺体がまるで病室の設備の様にぽつんとあった。
そこに突然と対峙する
病室でさっきなくなったばかりのばあちゃんはまだ温かくて、だけど呼吸はなく
看護婦さんと「もう亡くなってるんですよね、なんかまだ実感がないんですよね」
周りの音が全て忘れ去られてしまったように静かで
時間が止まっているかのような、
戦いを終えて、やっと静かになれた安らかな顔
「はぁ」何かを飲み込むように漏れる自分の声
そしてしばらくして、少し目の前の現実が捉えられたとき
堰を切ったように溢れ出る嗚咽と涙
ばあちゃんに全力で悲しみと感謝を伝えたかった
それから2日間、
葬儀には近所の方が大勢参列してくださり、
生前のばあちゃんの生き様を見たようでそれが何より嬉しかった
あわただしく時は過ぎて、ばあちゃんは家族に囲まれながら骨になった。
その間ひたすら泣いていた気がする。
ばあちゃんは本当に優しい人だったなあ
人のことを悪く言わないし、ほんわかした人
だけど、芯のある人だった。
ばあちゃんがいなくなって、じいちゃんちは何か抜け落ちたみたい
あの家はしっかりしたじいちゃんが動かしているようだったけど、
実は安気に構えているばあちゃんが全てうまく動かしていたのでないかと思った。
弟と棺の前で二人して言った。
「ばあちゃん、じいちゃんのこと心配せんでね。僕らが支えるけね。」
60年間連れ添ったばあちゃんを世話するのがじいちゃんの生き甲斐だった。
気丈にしているが柱を失ってしまったじいちゃんが心配だ。
ばあちゃんとの約束を守ろうと思う。
ばあちゃん心配しないで。今まで本当にありがとう。
あなたのことが大好きでした。