淀みなく
振り返るヒマもなく
簡単に3ヶ月が過ぎ去ろうとしている
簡単でなかったけどね
いつものように
僕がどんな時だってそうであるように
足を止めてここ何ヶ月を振り返ってみようと思う
そうしないと僕は不器用にも前に進めない性格みたいだから
野心だけで飛び込んだ新しい世界にやっと少しだけ順応し始めたと思う
やっと同期の数字を抜いた
その瞬間
僕は物凄いガッツポーズを決めたよね
入社以来彼女のケツを追いかけるなんて死ぬ程の屈辱だったからさ
今思えば彼女の実績は人から貰った数字だったのだけれど
だとしても数字が全ての世界だから
何としても誰の手も借りずに抜き去りたかった
やっと叶った
絶対にダブルスコアで今期を終えようと思う
彼女にお礼を言おう
今までベースメーカーとして僕の前を走ってくれてありがとう
でも役割は終わったよ
後はどうぞ僕と対照的に伸び悩んでくれ
今日昼飯を上長と食べた後
コーヒーを飲みながらタバコ吸いながら話してたら
こんな事言ってた
我々はニッチな成長産業の中食ってけてる
この産業の衰退はあり得ない
その中で一番怖いのはパイオニアであるうちより競合他者が上にきた日
だけど、考えてみろ
お前はあと30年働かなきゃいけないだろ
クライアントさえ握っていればお前は競合他者にそのままクライアントごと行けばいい
今やってる事は無駄じゃないぞ
この業界が死なない以上、お前が今やってる事を続ければ
うちが死んでもお前は生き残れるぞ
面白いだろ
確かに
僕はつくづく思う
頭の中は完全に営業人間だって
数字を積み上げる、契約をとる
この興奮は変え難い
間違ってなかったな
そう最近思うようになった
自分らしく自分を売り込んでいく
20代はこれでやってみよう
30代の僕は何考えてるかは僕にも分かんないけどね
とりあえず
腹減ったな
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