紺色と渋いゴールドの缶から
ショートピースを取り出し
葉を詰めてはゆっくりとくゆらす
そして僕は志望動機を考えてる
〝喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます。〟
なんならいっそもう死なせてくれよ
辞表を書こうと毎日本気で思う
世界にノルマがない仕事が何万とあるのに僕はどうしてこの仕事を選んだのか
溜め息を交えて煙を吐き出す
両切りでしか味わえない甘さがある
フィルター付きの煙草の容量で吸おうもんなら痛い目に合う
僕の考えも甘くて
世間は厳しさをもって僕に当たるんだろうな
今の僕の強みと言えば
もう何を失ったって怖くない事ぐらいか
色んな事にリアクションを取る感情を持ち合わせていないよ今は
心底笑ったのなんていつの事だろうか
本音を言うよ
辛い
限界だ
心が折れそうだ
ボーナス支給は8日
それまで俺は文句を言われない程数字を積み上げれるのか
見込みもネタもないよ
さぁどーしようか
自爆か
辞表か
自殺か
どれもさえんな
早く
早くここから抜け出したい
もう真っ当な考え方と正常な精神を保てない
何すればいいのか
分からない
とりあえず
転職サイトで見つけた求人に応募してみる
俺はいつからこんなに腐ってしまったんだろうか
人のせいにするのは簡単で楽だ
僕は僕自身でこの事態の収拾をはからなければならない
明日も起きればあの職場に行って
スーパーカブ50に乗って熱風を浴びながら
暑さで汗をかきながら
お客さんのところで冷や汗をかきながら
罵声とたまに感謝をされながら
そんなのどうでも良くて
ノルマを達成しなければならないんだろ
危ない橋を渡って
精神を殺るんだろ
こりごりだよ
もう