眠り過ぎた土曜
競馬を見て
安田美沙子の作り笑いに嫌気がさして
溜め息をついて
不健康なマルボロの白煙をはいて
そうだ
勉強をしようと思って家を出た
FMラジオに飽きていた頃だったので
ソファーの横にあるCDの山からeight Legsをチョイスしてみた
荒削りで若さをブチ込んだような勢いが好きだ
〝Spilt Milk〟はいつも僕に何かを考えさせる
退屈な日常をいかに価値あるものにするか
サッカーとバンドしかない彼等と僕達だってどこか似ているところがあったと思う
僕は久々に大学まで行って勉強することにした
土曜日というのに何故か、かなり賑わっていて
何故か、途端その彼等の若さと、その雰囲気と、自由さと時間に羨ましさを覚えた
どうしてだろうね
僕にもそんな時期があったのにね
大学時代に戻りたいなんて一度も思ったことなんてないのにね
今日はどうしてか彼等の未来を素晴らしく思ったよ
僕にも未来があったのだろう
今と違う未来があったのかもしれない
いつも不思議に思う
それは何処に分岐点があり、どの時点で分かれていってしまうのだろうと
当時、
その頃の僕はと言うと
やはり勉強をしていた
今振り返ればマシな勉強の仕方と時間だったと思う
しかし結果から鑑みればだらしない勉強方法だったとも思う
そしてバイトをして、誰かと何かを交わし、僕なりに大学生をしていた
学校に滅多に来ない奴
変わった奴
構内の一番最果ての喫煙所でセブンスターをふかしている奴
周りからの評価はそんな感じだったと思う
僕はそんな自由な世界と時間の中でも
へんてこな角度しか世界を把握できてなかったんだと思う
大学生にしては色んな事に冷め過ぎていた
そんな僕にも友達はいた
今でも遊ぶ友達もいれば
県外に出て行ったヤツもいる
確実に変わった僕に興味を持ってくれたのは嬉しい
勉学と言えば
自分で言うのはアレだが
成績は優秀だった
講義では学年3位になった事もある
自分が望めば飛び級で大学院にもいけた
そんな事が間違いだったと今思えばそうだと思う
僕は何にでもなれそうな気がした
しかし結局は何にもなれなかった
自分への甘えと一時的な感情と判断ミスと家庭的事情で僕は未来を投げてしまった
そんな全てが僕の〝分岐点〟だったのか
可能性を自分で否定してしまった
後悔という感情とともに思い出す過去に吐き気がする
受け入れがたい今を誰かのせいにしていた
それも事実
決断を下したのは自分自身であること
それも事実
いつも80%で生きてきた
自分には何でも出来ると思っていた過信
そのツケを今莫大払わされている
僕にはセンスも実力もポテンシャルもなかったんだ
後悔
そういえばもしかしたら素敵かもしれない
飲みながら僕等を過去を思い、そして今を嘆き、共感し、そうする事で自己の精神の安定化をはかる
だけれども今を変えれないまま僕等は歳をとる
もし戻る事が出来るなら
もしやり直す事が出来るなら
そう切り出したって今も今後も変わりはしない
今を見据えるしかない
本当に僕の意思とやりたい事を見つめ直し
後悔のないステップを刻むしかない
この広大なキャンパスにうじゃまき、すれ違う彼等は
僕にとっては痛かった過去の残像と
今からの僕の指針をくれる
それは勝手に僕が思ってるだけなのだけれど
ここに来る事はプレジデントを隅から隅まで読むぐらいの自己啓発になる
大丈夫
君達は素晴らしい
僕みたいに落ちこぼれちゃいない
だけどね
大きな時間と金とを浪費して今
僕はいい人生勉強をしている
自慢じゃないが君たちよりは多少なり苦労している
人生の底辺を這いつくばっているような気分さ
もう下に下がろうと思ったって
掘ろうとしたってもう下がないんだよ
薄暗い人生の底から上を見上げるのは色々と勉強になるものだよ諸君
人生は甘くないね
まったく
いつか成功したら僕は壮大なノンフィクションの自伝を書くよ
23歳の終わりにお気に入りの外車がめげました
24歳になって会社を辞めました
エトセトラ…
さぁそろそろ
ストイックにまいりますか