鼻水が止まらない | LOVES ME LOVES ME NOT

LOVES ME LOVES ME NOT

ストイックになりたい僕が過ぎ行く日々を綴る僕の僕による僕だけの日記

また僕は意味も無く


迫り来る朝に向けて夜を俳諧する


やや寒く


やっと僕等の街にも冬が足音をそっと静かに刻む


遠赤外線のカーボンヒーターを引っ張り出し


どうもとまらない鼻水と闘っている


風邪薬を探すのも少し億劫で


小雨の降る中ショートコースに繰り出したのが原因だ


ショットは僕の意志に反し、右へ飛び

パターは最後の最後に切れ味の鋭いスライダーのように切れた


思えば最近の僕を表しているような気さえした


僕は僕の弱さと甘さといかに努力しない男かという事を


痛い程再認識させられた


愕然とするような現実が僕の前には今立ちはだかっている


そして未来という不確定な要素を言葉という媒体を通して喋る事をやめた


それは間違ってない


誰しもが語れない事を僕は語ってしまったのだ


ある日、当時僕のゼミの教授が遅刻した僕にこんなことを言った


「次のゼミには絶対出席します」


「絶対などはない。だから使うもんじゃない。ただ君は来ますと言っておけばいいのだ」


ペースメイカーを胸に埋め込んだ彼がそう言った


障害者手帳を右手に上げ、うるさい僕等に注意をする時の仕草は


どこか北朝鮮の最高人民会議の1シーンを連想させた



僕は不甲斐ない自分にけりをつけるべく

払われるべき犠牲について考えた


2008年11月


全てが狂い始めた1年前だった


あの時に誓えば良かったのかもしれないが僕はそれを384日間も放置した


放置しなくてもそれは僕を取り巻くことはなく月日は流れた


辛抱強く耐えた1年だった


しかし今僕は少しづつ揺れている


それは僕の歳相応な悩みだ


意志の弱さ 


まるで思い切り右のブッシュに打ち込む今日のアイアンみたいだろ

可愛そうなボール達



心から存在を消した


消さなければならなかった人と街の喧騒と帰宅ラッシュが交錯する駅で出逢ったしまったら


僕等はどうすればいいのだろう?


何事も無かったように見なかったふりをする


うむ 賢明な回避行動だろう


だけど僕は出来なかった


二人にだけ特殊なダークマンスがもたらすマジックが足を止めさせた


一歩たりとも前にも後ろにも動かしてなんてくれなかったんだ


僕はそのまま秒針一周分動けなかった


帰りを急ぐサラリーマンや大声で喋る学生は皆スローモーションで色なんて無かった


このシュチュエーションに対する僕の耐性は限り無くゼロに近かった


「今日貴方に逢うと思っていたの」


「どうして?」


「どうしてか知らないけど今日逢うなって思ったのよ。勘よ」


僕はもう少し着込んでくるのだったと後悔した


そのくらい急激な寒気が僕を襲った


そして喫煙所で一服してから合コンに行こうなどと考えず


真っ直ぐに市電に乗るべきだったのだと激しく後悔した


約束の時間はとうに過ぎていた