私のクラシカルファッションへの想いは、並々ならぬものがあります。最初にクラシカルファッションに憧れを持ったのは、いつなのか覚えていません。物心がついた頃にはという感じです。

 

両親が西洋美術(主に絵画)やアンティークドール(※)が好きで、それらの本が家にはたくさんありました。(※19世紀の西洋の人形。ジュモーなどが有名)

 

 

西洋古典絵画の中の女性のドレスを見て、子供心になんて美しいんだろうと思っていたし、母が裁縫パーツ入れにしていたお菓子の缶にもドレスを着た貴婦人達の描かれた名画が印刷されていました。

 

 

アンティークドールの写真集は、家族でよく見ていて「かわいいね、かわいいね」と話し合っていました。お人形の顔も可愛いし、着ている洋服にも目を奪われました。

 

 

また私は、クラシックバレエも好きでした。母も好きだったので、テレビで観ることも多かったし、近所のお姉さんの発表会を観に行ったりもしました。バレエも17~18世紀くらいの時代設定のものが多いのでクラシカルファッションを垣間見る一番身近な存在だったかもしれません。

 

バレエには、村娘(農民、庶民の娘)がよく出てきます。村娘の衣装は、パフスリーブのインナーブラウスを着て、その上に編み上げのコルセットのようなものを着ているものが多く、そういう衣装に憧れたものです。

▲バレエの村娘の衣装はこんな感じが多いです。下手な絵ですみません。

 

私が小さかった昭和40~50年代の子供服は、フリルやレースがついたものも多かったですが、アンティークドールの着ているドレスとは程遠かったです。でもその時代は、30~40代の女性のファッションも今よりかなりフェミニンでした。

 

やがて、自分が大人になって、せっかく自分の稼ぎで自由に服を買えるようになったのに・・・

 

ファッションの流行はシンプルになってしまってフリルやレースは絶滅状態。綺麗なレースは下着にしかついていませんでしたガーン

 

それでもちょっとでもフェミニンなもの、ちょっとでもクラシカルなものを見つけると買っていました。でもなぜか、クラシカルではない現代的フェミニン(リボンがついているとか)や、クラシカルはクラシカルでも村娘系のかわいいカントリー調は似合わず、どこか野暮ったくなってしまうという悩みが解消されず、クラシカルフェミニンは諦めていきました。(そもそもそういう服はほとんど売ってなかったし)

 

その後、若い人のファッションはさらにどんどんシンプルになっていき、1990年代半ばは、無駄を極限まで削ぎ落とし、シャープでドシンプルでモノトーンという感じでしたよね。アイドルでさえシンプルなモノトーンファッションという感じでした。

 

そんなこんなで、クラシカルは諦めざるを得ず、原色ポップなファッションをするようになって行きました。

 

その後、チュールスカートブームが到来し、ハニーズのチュールスカートなどを穿くようになりましたが、それに合うトップスが見つからず、シンプルなTシャツには合わないなぁ、何かチュールスカートに合うもの無いかな?無いなあダウンと彷徨い続けること3年・・・

 

▲ハニーズのチュールスカート中にスカラップレースが付いていて、なかなか可愛い一品です。

 

彷徨っている間に、もう自分で作るしかない!と思い立ち、本で洋裁を覚え、ワンピース(アーリーアメリカン風)を縫うなんてこともありました。

 

そうこうしているうちにひょんなことからアクシーズと出会い、この年になって何十年も夢見ていたクラシカルファッションがようやく楽しめるようになったというわけです。

 

長い~長すぎた~笑い泣き

もっと早く出会いたかった~!!!!

 

私が一番着たかったのが、貴族風のクラシカルです。自分で作るとしたら、パーツが手に入らないから、せいぜい大草原の小さな家とか赤毛のアン風で妥協するしかないなと思っていました。

 

でも、アクシーズは貴族風も可能で、しかもカジュアルと融合させてあり毎日でも着られる音譜本当に衝撃でした。

 

何十年分の想いが今、爆発してしまっているというわけです。