## 男女別ジャンプする時の膝の角度とは?

こんにちは!
バレーボール瞬達塾の川端健太です!

今回は、
男子と女子のジャンプする時の膝の角度
についてシェアします!

膝の角度は、
ジャンプのパフォーマンスに
大きな影響を与えるため、
選手のトレーニングプログラム  
を設計する上で重要なポイントです。

【エリート選手の膝の角度とジャンプパフォーマンス】

#### 研究概要

ある研究では
エリートレベルの男子および
女子バレーボール選手を対象に、
スパイクジャンプ時  
のバイオメカニクスを比較しました。

被験者はそれぞれ15名で、  
3Dモーションキャプチャシステムと
力板を使用してデータを収集しました。

主な分析項目は、
アプローチランニングの速度、 
ジャンプの高さ、膝と腰の角度、
力発揮のタイミングです。

### 主な発見

1. **アプローチランニングの速度**:

男子選手の平均アプローチ速度は約4.2 m/sで、 
女子選手の約3.8 m/sよりも速い。

この速度の違いがジャンプや力発揮
に影響しています。



2. **ジャンプの高さ**:

男子選手の平均ジャンプ高さは約80 cm、
女子選手は約70 cm。

この差は筋力や技術的な要因  
によるものです。

3. **膝の角度**:

ジャンプ準備段階での膝の角度は、
男子選手が約90度、女子選手が約100度  
でした。

男子選手はより深く膝を屈曲させ、  
腰を前傾させることで、
より大きな力を発揮しやすくしています。

4. **力発揮のタイミング**:

男子選手のジャンプ最終段階での
力発揮のピークは、女子選手よりも
高いことが分かりました。

### 女性選手の膝の屈曲角度が浅い理由

女性選手の膝の屈曲角度  
が浅い理由は、筋力の違  
いだけでなく、さまざま  
な要因が影響しています。

以下に、その詳細を説明します。

#### 筋力の違い

1. **筋力の違い**:

一般的に、男性選手は
女性選手よりも筋力が
強い傾向があります。

これは、筋肉の量や筋繊維の種類、  
ホルモンレベルの違いによるもの  
です。

筋力が強いと、
深く膝を屈曲させても  
力を発揮しやすくなります。

2. **筋力とジャンプパフォーマンス**:

筋力が強いと、膝を深く  
屈曲させることで得られる
ストレッチ・ショート  
ニングサイクル(SSC)  
を効果的に利用でき、
より大きな力を発揮できる  
ため、ジャンプの高さが  
向上します。

#### 生物学的および解剖学的要因

1. **骨格の違い**:

男性と女性の骨格構造に  
は違いがあります。

女性は一般的に骨盤が広く、  
下肢の骨の配置が異なるため、
膝の屈曲角度に影響を  
与えることがあります。

2. **関節の柔軟性**:

女性は一般的に男性より  
も関節の柔軟性が高い傾向があります。

これは、関節の可動域が広いこと  
を意味し、浅い膝の屈曲角度でも  
十分な運動を行えることを示して  
います。

#### 技術とトレーニング

1. **技術的な習慣**:

女性選手は、トレーニン  
グや技術的な習慣として、  
浅い膝の屈曲角度を使用  
することが多いかもしれ  
ません。

これにより、安定したジャンプを  
行いやすくなるためです。

2. **トレーニングの強度**:

女性選手のトレーニング  
プログラムが男性選手ほ  
ど高強度でない場合、筋  
力が相対的に低くなるこ  
とがあります。

これが浅い膝の屈曲角度につながる  
可能性があります。



### 効果的なトレーニング方法

膝の屈曲角度を深くし、  
ジャンプパフォーマンス  
を向上させるためには、  
以下のようなトレーニン  
グ方法が効果的です。

1. **筋力強化**:

女性選手が膝の屈曲角度  
を深くしてジャンプパフ  
ォーマンスを向上させる  
ためには、筋力強化トレ  
ーニングが有効です。

スクワット、レジスタント  
レーニング、プライオメトリック  
エクササイズなどが推奨されます。

2. **テクニックの改善**:

効果的なジャンプテクニックを  
学ぶことも重要です。

膝の屈曲角度を深め、
力発揮を最大化するための
フォームを指導することが  
有効です。

### 注意点:膝の屈曲角度を深くすることのリスク

女性選手の膝の屈曲角度  
を深くすることを目指す  
際には注意が必要です。

無理に膝を深く曲げさせようとすると、
反対にジャンプ力が低下することがあります。

これは、筋力が不足してい  
る場合や、選手の身体がそ  
の動作に適応していない場  
合に起こりやすいです。

1. **適切なアプローチ**:

膝の屈曲角度を深くするこ  
とが必ずしも全ての選手に  
有効であるわけではありません。

各選手の筋力、柔軟性、技術レベル  
に応じた適切なトレーニングプラン  
を設計することが重要です。

2. **個別の対応**:

個々の選手のニーズや能力に  
応じてトレーニングを調整する  
ことが大切です。

無理に一律の方法を適用するのでは  
なく、選手それぞれに最適な角度と  
動作を見つけることが重要です。

### まとめ

女性選手の膝の屈曲角度が浅い理由は、  
筋力の違いだけでなく、生物学的および  
解剖学的要因、技術的な習慣、トレーニン  
グの強度など、複数の要因が関与していま  
す。

これらの要因を考慮し、適切なトレーニング  
プログラムを設計することで、選手のジャン  
プパフォーマンスを向上させることが可能です。

しかし、膝の屈曲角度を無理に深くすること  
は逆効果となる場合があるため、個々の選手に  
応じた慎重なアプローチが求められます。

指導者の皆さん、この記事を参考にして、
選手たちのジャンプ力を最大限に引き出す
トレーニングプログラム  
を作成してみてください。

正しい知識と効果的なトレーニング方法を取り入れることで、  
選手たちはより高く、より強くジャンプすることができるように  
なります。

今日も最後までお読み頂きありがとうございます!
あなたの教え子さんが
高くジャンプできるよう
応援してます!!

川端健太