スキーター・デイヴィスは1931年9月19日生まれの、アメリカ・ケンタッキーの女性カントリー歌手です。

高校時代から友人のビリー・デイヴィスらと歌い始め、1953年RCAからデイヴィス・シスターズとしてデビュー。「I Forgot More Than You'll Ever Know」がカントリーチャートの1位となり将来を嘱望されましたが、同年巡業のため移動中の自動車事故でベティが死亡。自身も歌手の道を諦め結婚したのですが、チェット・アトキンスの説得で1958年にソロとして活動再開、次第にカントリーチャートで大ヒットを連発するようになりました。

1963年には全米ナショナルチャートでも「エンド・オブ・ザ・ワールド」が全米2位、全英18位まで上がる大ヒットとなりました。録音自体は1962年で、アーサー・ケントとシルビア・リーの共作です。「世界の終わりだわ、だって貴方はもう私を愛してくれない」と悲観に暮れる内容の歌詞です。作詞家シルビアの、父親の死への悲しみが歌詞の背景にあるようです。

ギターこそカントリーのフレーバーが漂うものの、全体的にはミディアム調のポップソングです。カバーは沢山ありますが、一番有名なのは1990年に全英18位まで上昇したソニアのカバーです。