意思決定は、その選択に最大の期待利益(客観的利益)があるか否かに関わらず、最大の効用(主観的価値)が期待されるような選択を行う。これを心理的収支計算と呼ぶ。



人類が滅亡せず生態系の中で君臨し続けられているのは危険から身を守るという優れた危機管理能力があったからだ。他の動物が危険を目の前にしてから反応するのに対し、人間は「悪い」未来を予測し、そうならないように対処をする。

つまり、かなりのマイナス思考なのである。

何か自らの状況・環境をより良くするために行動しようとすると、成功を確信できずに失敗を考えてしまう。これは本能なのである。マイナスの思考は自律神経を支配している脳幹に伝わり、即座にストレス反応を引き起こす。通常はこのストレスから逃れるために、「行動しない」という選択肢が取られる。すると、今度は環境に適応できず、ずるずると状況は悪くなっていく。知らず知らずにである。



主観的に判断される意思決定と、客観的(数学的)に判断される意思決定の間には、相矛盾する構造が存在する


18世紀の数学者であるベルヌーイは次のような実験を行った。①と②の状況を被験者に提示し、どちらを選ぶ人間が多いかを調べたのだ。

①100%確実に80万円もらえる

②抽選で85%は100万円もらえるが、15%は1円ももらえない


あなたなら①と②どちらを選びますか?




実験の結果は、大多数の人が①を選ぶというものだった。しかし、期待利益を考えると、①は80万円、②は85万円と、②のほうが高い。選択肢を逆にする、つまり、①100%の確率で80万円を失う、②85%の確率で100万円失い、15%の確率で1円も失わないとすると、②を選ぶ人が多くなった。人間とは危険回避型でありながら危険追求型でもあるのだ。これは困ったもので、成功の可能性は潰し、危ない状況ではより危険な選択肢を知らず知らず取ってしまうということになる。



自分の状況をより良くし、幸せになるには3つの方法があるように思う。1つは、危険がまずない(一般的に広くそう信じられている)方法をコツコツ続けていくこと。例えば、勉強をして良い学校へ行き、良い会社に勤める。人間が無意識に考えてしまう危険が少なく、多くの人から推奨される方法だ。日本の社会においては普通に幸せをつかめるだろう。

2つ目は、客観的な視点で行動すること。上の例で言えば、より期待値の良い方を選ぶ。人が選ばないことでも、期待値が高ければ選択する。夢を見るだけのバカでなければ、1つめより大きな幸せをつかめる可能性は高い。



3つ目は、危険なんて考えないぐらいの能天気なバカになることだ!


Be Stupid ヘ(゚∀゚*)ノ!