東京夜間飛行 6thフライト公演報告 2012年11月(渋谷ギャラリール・デコ1階) | 原真善美(はらまさみ)一人芝居 [東京夜間飛行]

原真善美(はらまさみ)一人芝居 [東京夜間飛行]

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原 真善美 ソロライブ 東京夜間飛行 6thフライト公演報告

公演日:2012年11月15日~17日
公演場所:渋谷ギャラリール・デコ (渋谷駅から徒歩5分)

◆出演
原 真善美(masami hara)

◆スタッフ
舞台監督:野村正弘
舞台進行:林あい子
照明:山下太 木村太郎
映像編集・宣伝美術 玉熊沙帆里
撮影:長谷悠滋 月崎晴夫

企画・制作:マゼランシアター




2012年11月公演 6thフライトダイジェスト



OL早乙女琴子 OL事情
結婚相談所にも登録し、婚活も試みた琴子だが、いまだ独身。
丸の内の某企業で働く会社事情も、部長、課長、嘱託の岸本さんに囲まれ
女子ひとりで、平和にのんびりと過ごしていた日々から一転!
今は、20代、30代の後輩OL3人を従えたアラフォーOL。
折角、おひとりさま生活に慣れてきたところに、いろいろと刺激を受ける日々。
後輩たちの巧みなわざにころっとやられて、外食は琴子先輩のおごり。
お給料だってたいしてかわらないのに、財布もピンチ!
特に、ランチタイムは憂鬱なのである。
とある、ランチタイムに後輩たちが盛り上がる話題は、「モテ期」!!
人生には、モテ期が3回やってくる?!



「あ~、疲れた。久しぶりにカップラーメンにしちゃったわよ。
後輩連中にあわせてデパ地下で高い弁当ばっかり買ってちゃ、
貧乏になっちゃうわよ。
は~、自由だ。ひとりが楽!」


琴子
割り箸を手に、部長達と行ったカラオケBOXで、よくうたった「銀座の恋の物語」を
懐かしく思い、熱唱の琴子
そこへ後輩たちが、お弁当を手に戻ってくる。


謎の占い師★マダムバタフライ登場編

ひとりが楽だと言ってはいるが、後輩たちとのコミュニケーション
があってこそ、新しい情報が得られるというものだ。
後輩たちがメルマガ登録しているのが、占い師「マダムバタフライ」。
スマホの待ち受けに彼女の画像を入れると
恋愛運がアップするらしい。
いまだ、大切に明治神宮の加藤清正の井戸を待ち受けにしているアラフォーにとっては、
目からうろこな情報。
しかし、気になったらじっとしていられない性分の琴子は、はっきりと自分の「モテ期」が
いつ来るのか?直接マダムバタフライに聞こうと会いに行く。
でも、緊張するから、ビール一杯ひっかけてから、行くのだ。
はたして、アラフォーOL琴子のモテキは、いつ


マダムバタフライ
「どうもお待たせいたしました。私は、占いの館キューピットの会の人気ナンバー
ワン占い師、マダムバタフライと申します。星の数ほどいる占い師の中から
この私を選んでくださったあなたこそ、すでに強運のもち主と言えるでしょう」

大きな蝶の柄のワンピースに黒いマントを纏ったあやしいマダムバタフライの
どこかで聞いた覚えがありそうな?口上。
その姿に、おののきながらも、自分のモテ期を尋ねる琴子。


マダムバタフライ
「うん、うん、見えてきました、見えてきた。あなたのモテ期は、ずばり
・・・今年ですわ」

今年って・・今は11月。あと、ひと月しかないじゃない!と、落胆する琴子に

「あとひと月もあるじゃない!早乙女さんよろしい?人生経験豊富なアラフォー
女子は、少々のことではめげない、図太く生きられるたくましい精神!これを
たいせつにしなければなりません。つまり何事もポジティブシンキング!」

と、喝を入れられる琴子。

理想の男性像を問われて、相変わらず三高男子と答えるが、今や平均的な
「三平男子」が人気だとお説教。
なにやら、自分の名前を名乗ったら、どこかで聞いたことがあるなどいいだすし
不安だらけではあったが・・・

ラッキーアイテムは、ローズ
ラッキーナンバーは、⑥
ラッキーカラーは、赤
あなたにとってのパワースポットは、「庭園」

このキーワードを頂いた。
一体、琴子にモテ期はやってくるのだろうか?!

モテ期を独り占めしている?琴子の女友達さゆり編)

自分の過去のモテ期について、記憶をたどる琴子。
思えば、小学生の頃。それからというもの、・・思い当たるモテ期はない。
しかし、身近にモテ期を独り占めしている女がいた。
 
学生時代にコンパニオンやバドガールを経験し、
現在は主婦に落ち着いているものの
子供がいないことをいいことに、適当に男性と楽しい時間を過ごす、さゆり。

さゆりは、専業主婦では飽き足らず、アラフォーの今も「私の人生はこのままでは
終わらないのよ」と、35歳独身と偽って、再びモデルクラブの門をたたく。

初めて頂いた仕事は、渋谷駅前で「たばこ」のサンプルを配ること。
派手な制服姿で、渋谷ハチ公前に現れるさゆり。
20代の女子に負けずに、サンプルを配れるのか?


さゆり
「渋谷の街って、こんなに人いたっけ?絶対、誰かに会っちゃうわよね。
さっさと配って終わりにしなきゃ!」

サングラスをはずし、コートを脱ぎ捨てたものの
ハチ公前といえば、待ち合わせのメッカ。
さゆりによってくるイケメンは、通り過ぎて彼女のもとへ。
さゆりがお気に入りの年下男を発見するも、別の女性と待ち合わせ。

「渋谷といえば、若者の街。若者にとっては、私はきっと高嶺の花。
近寄りがたい存在なのよ」と、常にポジティブなさゆり。


さゆり
「あ!なんか子供がこっちに向かって走ってくるわよ。・・ちょっと、僕!
スカート引っ張らないの~。ママ、ママって、私はママじゃないんだから~」

子供に営業妨害されようとも・・

「そうよ、本能ね。子供と言えども男は男。やっぱり美しいものはわかるのよ」
と、自分大好き女。

渋谷の街にだって、「おじさま」はいるでしょ?と、渋谷マークシティエリアに
移動し、化粧室で、お色直し?(笑)


さゆり
「(鏡を見ながら)まったく、まんまと騙されたわよ。モデルクラブに登録したのに、
なんなの、この仕事!あ、顔が怖いわよ、怒らないの~、笑顔よ、笑顔。
って、笑い過ぎ。しわなんてかわいいもんよ。ひび割れしたら大変。
でも、この年になると油が浮かないからいいわよね~、あぶらとり紙が必要だった
時代が懐かしいわ~」

マークシティエリアで、気をひきしめて、本気を出しておじさまねらって
たばこのサンプルを配るさゆり。
サラリーマンに名刺をもらい、熟女DVD出演者募集のスカウトを受け、
お年寄りにチップをもらい・・・本領発揮と、上機嫌のさゆり。
そして、たちまち、さゆりの前には大行列が!!


さゆり

「すみませーーん、一列に並んでくださーーい。歩行者の方に迷惑になりますから!
え?芸能人?いませんよ。撮影?違いますよ。新商品のたばこのサンプルを
お配りしているだけですから~。ゲリラライヴじゃないですよ~」



金曜日恒例、酔っぱらいOL琴子編

土日休みのOL琴子にとって、週末金曜日の仕事帰りが、一番ごきげん。
たまに、親友さゆりやまきに収集されて深酒してしまうことも。
今日、金曜日も、さゆりに突然呼び出されて「週末、琴子の家を貸してほしい」と
相談を受け、飲みすぎ。なんでも、相手の男性にバツイチだと嘘をついてしまい、
さゆりの家に遊びに行きたいと言われ、困っているという。つまり、琴子の六本木の
住み家が、土日さゆりのものとなり、琴子はホテル住まいになるというわけ。
ノーと言えない日本人=琴子は、しぶしぶ承諾したものの、不満は、いっぱい。
しかし、お得意の妄想で、そんな出来事も楽しんでしまうのである。
ポジティヴシンキングなの?それって・・・。


琴子
千鳥足で帰宅の琴子。自分の家を通り過ぎて、上の階へ向かう
途中で気づいて引き返すものの、かなり泥酔?


琴子
どんなに酔っぱらっていても、毎週金曜日恒例の玄関先での儀式?は忘れない。
缶ビールをあけて
「琴子さん、今週も1週間お疲れ様でした、乾杯!!」

「冬はいいよね、コートがあるから、楽ちん」
相変わらず、制服のままご帰宅。
制服を脱いで、部屋着に着替えようとする琴子。
スカートの下は、赤い毛糸のパンツ。
巣鴨で買った「若がえるパンツ」真ん中には、カエルのイラスト付き。


琴子
「キムタク、大事な話があるのよ!さゆりのやつが、週末この部屋を貸してくれって
言うのよ、それってどおよ、どお思う?でね、私の趣味じゃないから、あのぬいぐるみは
部屋に置いて行かないでねって・・。おいていくわけないじゃない、私の大事なキムタク。」

相変わらず、一人暮らしの琴子の話し相手は・・カエルのキムタク。
キムタクと乾杯しようと、コンビニ袋からお酒とおつまみを取り出すが・・


琴子
「じゃーーん、つまみはね・・・って、あれ?全部、ポテトチップス?
酔っぱらいは、いやだね~~」

部屋着に着替えた琴子、窓の外に見える「東京タワー」に注目。
この景色を見ながら、恋人たちは盛り上がるんだろうな・・と、妄想スタート!


琴子
さゆりが週末、彼と過ごすには、何を用意しておいてあげればよいのか?
スリッパ、2足。洗面台にホテルみたいにアメニティグッズ、髭剃り・・・
冷蔵庫には・・・・
まるで、旅館の仲居さん状態

「ウェルカムドリンクは、おしゃれにシャンパン?あ、高くつくから、だめよ。
旅館みたいに、和菓子とお茶でどお?ようこそおいでやす・・って、それは京都でしょ。
ここは、東京なんだから、BGMは、やっぱり♪とーきーお、ジュリーよねえ。
あ、天井には、ミラーボールとか下げちゃう?(笑))))」

盛り上がるだけ盛り上がった後・・琴子は、気づく

幸せなさゆりの世話してどうすんの?
自分の幸せは?
今年がモテ期だと言われた琴子は、今年の出来事を春夏秋・・と振り返る。
そして、残された冬
来月は、クリスマスがあるじゃない!

マダムバタフライに言われたラッキーカラー赤を身にまとい
パワースポット「庭園」へ白馬の王子を探しに出かけようと決意するのであった・・・・




月子の男と女のつぶやき


月子

毎回、琴子を中心にストーリーが流れ、その締めくくりのように登場するのが
月子のつぶやきのコーナー。
注意)琴子のストーリーとは、まったく関連のないキャラクターです


月子
ワイングラスを片手に、渋谷区の
ペンネーム「悩める四十路カップルさん」からよせられたつぶやきを月子が語り
客席を笑いの渦に。
四十代の悩みを斬る

★エンディングは、BGM「君の瞳に恋してる」

公演終了後は、BarTimeにて、お客様と出演者との語らいの時間
バータイムに参加してくださったみなさまと、楽しい時間を過ごしました。