「国芳 ぬりえワンダーランド」まるごとデザインしました! | デザイン事務所「Vol.」

デザイン事務所「Vol.」

グラフィックデザイナーで2児の母。
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ブランディング・TV番組・広告・ロゴから
あなたの名刺・年賀状まで。

国芳の奇想天外ワールドがぬりえになりました!




江戸時代の終わりごろ、
江戸で活躍したユニークな浮世絵師、歌川国芳。




奇想天外で個性的なたくさんの妖怪たち、
なぞかけ遊びや、和製アルチンボルドのようなだまし絵。


「猫を欠かさない」と生涯にゃんこと共に生きた国芳の描くネコ、ねこ、猫!!
多数。(ネコ好きの方、ぜひご購入ください)


そして、「水滸伝」や「鬼若丸の鯉退治」など
当時大人気のヒーロー武者絵(超かっこいい)。





かわいらしい 「金魚づくし ぼんぼん」





当時、国芳と人気を分けた国貞とあわせて
6月まで文化村で「ボストン美術館所蔵
俺たちの国芳 わたしの国貞」展
をやっていましたね



ライバル国貞の描く世界は、四季の移り変わりを楽しむ人々、
あるいは、料理を味わったり、楽器を奏でたり、
猫を可愛がったりする人々など、さまざまなライフスタイルを
送る人々が登場します。




お洒落なファッションや流行のメイクにこだわりを見せる女性たちの姿
当時にタイムスリップして、江戸娘がファッション誌を見る気分にさせてくれます。
和の着こなしやうっとり見とれるテキスタイル❤️
そして華やかでグラフィカルな役者絵。

一方の国芳は、150年前とは思えぬほどパンキッシュなスタイルで、おそらく江戸の町を刺激していたのだと思います。



正統派!これぞザ・国芳!ひゅ〜
「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」

ネコがスカル模様になってます〜パンク





当時、国芳の描くワイルドな絵の刺青を入れるのが流行したそうで。
勇ましい江戸っ子気質の国芳!火事だいすき(たぶん)刺青もたくさん入っていたということで、江戸ワル筆師(でもネコ好き)きっとかっこよかったのでしょうね。

こちらも有名!「相馬の古内裏」


ぬりえは、全部で31点。
この本のために、精密に書きおこされた
手抜きのないぬりえになっています。
若冲に続き、大人もこどもも、多様なキャラクターとタッチに飽きないと思います。

そして、この本の目玉。
巻頭には、82枚のシールがついています。
またカラーページには、国芳作品の解説&リストをつけました。
平易な文章&全文英訳付きです。
この英訳も、前回の若冲ぬりえに続き尊敬するアーティストナカヤスサワコさんの英訳になります。
英文に全く明るくない私が読んでも、理解出来る美しい英訳に今回も感動しきり。
英文にもアートパワーが注入されていますw 
美しい英訳に乗って世界に広がれ!