第3話「運試師 スナック」
運試師の夜 ~スナックの灯りに映る夢~
街の片隅、小さなネオンが優しく灯るスナック「月夜」。カウンターの奥で、29歳のママはグラスを磨きながら、いつものように柔らかな笑顔を浮かべていた。彼女の名は――ここではBさんとしよう。
その夜、店に顔を出したのは、運試師の活動を広めているTSPのメンバーだった。いつものように、カウンター越しに軽い挨拶を交わす。
「ねえ、最近聞いたんだけどさ、『プロ・パディラー』って知ってる?」
ママがグラスを置いて、興味深そうに目を細めた。
「プロ・パディラー? 面白そうだね……。まだいないの? プロの方って。」TSPは少し苦笑いしながら答える。
「Aさんの計画で、ほら、3ヶ月前に話してたやつ。あれからまだ、プロと呼べる人は誕生してないと思うよ。」
ママは一瞬、考え込むように視線を落とし、それからふっと笑った。
「あっそう……。もしかしたら、私がプロ・パディラー1号かも知れないわね。だって、稼いでるもん。」
その一言に、TSPは思わずグラスを持つ手を止めた。
「稼いでる……?」ママは得意げに頷き、カウンターに肘をついて身を乗り出した。
「スナック経営者としてじゃなくてよ。マルチな運試師として、パディラーもホワイトハットもブラックハットも兼任してるの。お店でDumguo&VOKERのゲーム、しょっちゅうやってるでしょ? 女の子たちも、ときどきパディラー役になってくれるし。」
彼女の目は、楽しげに輝いていた。
「先月なんて、たくさん景品用意して『WUN-1イベント』やったのよ。ボトル一本プレゼントとか、メニューから一品サービス、席料無料、ときには全額おごり。生活必需品とか優待券、割引券もいろいろ揃えてね。」
TSPが思わず身を乗り出す。「チャレンジ代は?」
「1回200円。ゲームイベントだけの収益で、4時間で粗利3万円ちょっとあったわ。お客さん20人全員相手にやる大人数モードと、個別でじっくりやるモードの2パターンでやって、めちゃくちゃ盛り上がったの。」ママは楽しそうに続ける。
「1ゲーム3分くらいで回して、個別のときはお客さんの好みに合わせてルール変えたり、いろんなバリエーション紹介したりね。みんな『もう1回!』って言ってくれて、店中が笑顔でいっぱいだった。」
TSPは感心しながらも、少し首をかしげた。
「なるほど……確かに、それは『稼げるパディラー』だ。でも、Aさんが言ってた『プロ・パディラー』とは、ちょっと違う気がするんだよな。Aさんはもっと、専業で大きく展開するイメージで……」
ママはくすりと笑って、グラスにウイスキーを注ぎながら言った。
「まあ、プロって言葉の定義なんて人それぞれでいいじゃない。嬉しい、楽しい、面白い――それを感じてもらえたら、それで運試師の役目は果たせてると思ってるわ。」
そして、彼女はふと真剣な目でTSPを見つめた。
「ねえ、もし『パディラー』や『運試師』が主役の動画を作るとしたら、どうかしら? SNSで発信したら、もっとたくさんの人が興味持ってくれるんじゃない?」
カウンターの灯りが、二人の顔を優しく照らしていた。外は冬の夜。
街を行き交う人々の足音が遠くに聞こえる中、スナック「月夜」では、また新たな運試しの種が、静かに芽吹こうとしていた。
誰でも始められる、誰でも輝ける――そんな小さな夢が、この灯りの下で、確かに息づいている。
※これは妄想物語であり、リアルな世界では「月夜」のママのように1回200円でチャレンジさせて、勝てば当たれば景品・ご褒美進呈というやり方は”賭博法違反”となる可能性大です。お金を徴収しなければ法的にはOK!

